オスカー・ワイルドとベラスケス
『幸福の王子 オスカー=ワイルド童話集』
ワイルド・作 井村君江・訳 偕成社文庫 1989年
『ベラスケスの十字の謎』エリアセル・カンシーノ・作 宇野和美・訳 徳間書店 2006年
『ナイチンゲールが歌ってる』の作中バレエ作品「王女の誕生日」の原作がオスカー・ワイルドだと知り、本棚からワイルドの童話集を出してきた。この本の中では「スペイン王女の誕生日」とあるのがそれにあたる。そうそうこういう話だった。酷い話なので覚えていたのだ。
その他の話も久しぶりに読んでみたけど、ほとんど不幸に終わる話で驚いた。唯一「わがままな巨人」だけが、ほっとするいい話だった。これ子どもが読んでいいのか?むしろ大人向きではないかと思う。さし絵が美しい。
そしてこの「王女の誕生日」のアイデアの元になったのが、ベラスケスの絵画「ラス・メニーナス」ということなので『ベラスケスの十字の謎』を思い出した。この絵には王女と女官たちの他にたしかに小人らしき人がいる。当時の王宮では道化として小人が仕えていたのは事実だ。この絵の中に描かれた人物は実在していて、身元が特定されているという。ただ1人だけ特定されていない人物がいることと、絵の中に描かれた作者ベラスケス自身の胸にある十字架が謎として残っているという。その謎を解き明かすのがこの『ベラスケスの十字の謎』で、たいそうおもしろかった。
この「ラス・メニーナス」は世界三大名画のひとつということを初めて知った。あとの2つは
エル・グレコ「オルガス伯の埋葬」
レンブラント「夜警」
ダ・ヴィンチ「モナリザ」
えっと、3つあるんですが?
なんでも「ラス・メニーナス」を含めたこの4点から、説によって3点選ばれているとか。そんな面倒なことしないで、素直に四大名画ってことにすればいいんじゃないですか?
そしてどの説でも「ラス・メニーナス」は入っているとか。それだけ「ラス・メニーナス」が評価されているってことかな。たしかにちょっと見ない不思議な構図だと思う。
ワイルド・作 井村君江・訳 偕成社文庫 1989年
『ベラスケスの十字の謎』エリアセル・カンシーノ・作 宇野和美・訳 徳間書店 2006年
『ナイチンゲールが歌ってる』の作中バレエ作品「王女の誕生日」の原作がオスカー・ワイルドだと知り、本棚からワイルドの童話集を出してきた。この本の中では「スペイン王女の誕生日」とあるのがそれにあたる。そうそうこういう話だった。酷い話なので覚えていたのだ。
その他の話も久しぶりに読んでみたけど、ほとんど不幸に終わる話で驚いた。唯一「わがままな巨人」だけが、ほっとするいい話だった。これ子どもが読んでいいのか?むしろ大人向きではないかと思う。さし絵が美しい。
そしてこの「王女の誕生日」のアイデアの元になったのが、ベラスケスの絵画「ラス・メニーナス」ということなので『ベラスケスの十字の謎』を思い出した。この絵には王女と女官たちの他にたしかに小人らしき人がいる。当時の王宮では道化として小人が仕えていたのは事実だ。この絵の中に描かれた人物は実在していて、身元が特定されているという。ただ1人だけ特定されていない人物がいることと、絵の中に描かれた作者ベラスケス自身の胸にある十字架が謎として残っているという。その謎を解き明かすのがこの『ベラスケスの十字の謎』で、たいそうおもしろかった。
この「ラス・メニーナス」は世界三大名画のひとつということを初めて知った。あとの2つは
エル・グレコ「オルガス伯の埋葬」
レンブラント「夜警」
ダ・ヴィンチ「モナリザ」
えっと、3つあるんですが?
なんでも「ラス・メニーナス」を含めたこの4点から、説によって3点選ばれているとか。そんな面倒なことしないで、素直に四大名画ってことにすればいいんじゃないですか?
そしてどの説でも「ラス・メニーナス」は入っているとか。それだけ「ラス・メニーナス」が評価されているってことかな。たしかにちょっと見ない不思議な構図だと思う。
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