クルクマ4種

クルクマ4種

春に生協のカタログでクルクマの球根を見つけ、あまり深く考えずに植えてみようかなと思った。ウコンの仲間で原産地が南国、暑さに強く花期が長く世話もいらなさそうなので、ズボラな自分にはちょうどいいだろうと期待していた。
たいして考えもなく届いてそのまますぐ4月下旬に植えたけど、なかなか発芽しないので調べてみると、もう少し気温が上がってからの方がよかったらしい(さらにビニール袋をかぶせて低温にならないようにしたほうがよかったらしい)。もともと発芽までに1〜2ヶ月はかかるということで、根気よく待っていると2ヶ月過ぎた7月上旬にようやく発芽した。それから1ヶ月かけて次々発芽して、10株植えたうち9株発芽した。
葉っぱは大きく青々と育ったけど、今度はなかなか花芽がつかない。このまま葉っぱだけで終わるのかなと諦めていた頃(まあそれはそれで緑の葉がきれいだからいいかと思っていたが)最初に発芽した株に発芽から1ヶ月と10日過ぎた頃ようやく花芽を見つけた。白くて清楚な可愛い花だった。本当はこの部分は苞で実際の花はその下に小さく青い花をつける。花期が長いという評判通り1ヶ月経ってもしっかり咲いている。それはいいのだが、他の株は一向に咲かない。
やれやれ1つだけでも咲いたからいいかと諦めていたら、9月中旬に違う株に新しい花芽ができていた。大きな葉っぱに隠れて気づかなかった。これは最初の花と違って赤くて形も違っていて驚いた。最初の花の葉っぱは細長いのだが、こちらの葉っぱは幅広くて大きい。どうも同じクルクマでも種類が違うみたいだ。
その1週間後、また違う株に花芽が出来ていて、こちらは前の2つとは違い、下が赤く上が白いツートンカラーだった。葉っぱは幅広。
その後白い花とツートンカラーが9月下旬から10月にかけて咲いて、全部で5株咲いた。さらに10月5日頃また一つ花芽をつけたが、これがまた種類が違って、葉っぱは赤とツートンカラーと同じく大きく幅広いのに、花は白と同じ大きさと形状で、でも花(正確には苞)はピンクだった。これがとても可愛い。
その後もう1株白が咲いて、もう10月だし、これでそろそろ終わりかなと思っていた。
でも10月15日すぎもう一つ花芽をつけたのだ。結局発芽した9株のうち8株に花が咲いた。(1つはまだ分からないけど)

なんだかんだヤキモキしながら見守っていたけど、咲いているのをみると報われたみたいで嬉しい。

特定健診と予防接種

今年度の市の特定健診に行ってきた。毎年誕生日を過ぎたこの時期にやってるけど、この時期はいつも混むので、来年度からは夏前の6月に行こうかと思っている。混む理由はこの時期にインフルエンザの予防接種が始まるのもある。

わたしも健診のついでにいつも接種しているが、今年は久しぶりに副反応が出た。8年前にかなり腫れて赤くなりけっこう辛かったが、それ以来いつもは少し腫れるくらいですんでいた。ところが今年は腫れも大きく頭痛もおきて、午後は少し寝込んでいた。ワクチンの種類によるのだろうけど、こちらの体調や年齢もあるのだろう。夕方には頭痛がおさまり家事も出来た。
『そして これからも ずっと』ー本を開くとー

『そして これからも ずっと』ー本を開くとー

『そして これからも ずっと』
真ん中で本を開いたところ。ここが現在で一番小さいサイズ。ここから次ページへ明日、一月後、来年10年後‥‥と続いていく。サイズも大きくなっていく。ただ大きくなるだけでなく過去のページと呼応するような色と絵で描かれていて、この色のグラデーションがとても美しい。
『そして これからも ずっと』

『そして これからも ずっと』

『そして これからも ずっと』
ヨハンナ・シャイブレ/作・絵 諸岡愉子葉/訳 2026年 綴月舎

とても美しい絵本。地球の誕生から現在そして未来へと、壮大な時間の旅。ページを開くたびサイズが少しずつ小さくなっていき、真ん中の現在が一番小さい。そしてそこからページをめくるごとに今度はだんだん大きくなっていく、というちょっと変わった作りの絵本。仕掛け絵本の一種かな。こういう特殊な造りの本なので、印刷や製本は、国際共同出版(スウェーデンの出版社が担う)を使ったという。
そもそも綴月舎という出版社を立ち上げたのも、2024年の絵本見本で見つけたこの絵本を、日本で刊行するためだったという。そこまで惚れ込んだ作品に出会えたことは、本に関わる者としてはとても幸せなことだったろうと思う。
『ガージュー先生 対馬丸事件を生き抜いた少女の物語』

『ガージュー先生 対馬丸事件を生き抜いた少女の物語』

『ガージュー先生 対馬丸事件を生き抜いた少女の物語』
たじまゆきひこ/作 2026年 童心社

対馬丸事件の生存者平良啓子さんをモデルにして、田島征彦の力強い絵と簡潔な文章で描かれた絵本。平良さんの『海鳴りのレクイエム』と同じく、対馬丸からの生還で終わりではなく、その後の沖縄戦のことにもふれ、彼女が戦後教師として子どもたちに平和の大切さを教える姿を描いている。「ガージュー」とは沖縄言葉で頑固な人、我の強い人のことだという。元は否定的な言葉なのかもしれないけれど、対馬丸、沖縄戦を生き延び、戦後も一貫して反戦平和活動を続けてきた彼女を讃えるいい言葉だと思う。
広島の原爆関連の本

広島の原爆関連の本

『絵で読む 広島の原爆』の他に家にある広島の原爆関連の本を並べてみた。

『折り鶴の子どもたち』那須正幹/作 高田三郎/絵 1984年 PHP研究所

『折り鶴は世界にはばたいた』うみのしほ/作 高田三郎/絵 1998年 PHP研究所 

『おりづるの旅』うみのしほ/作 狩野富貴子/絵 2003年 PHP研究所

『ひろしまのピカ』丸木 俊/え・文 1980年 小峰書店

『ピカドン』丸木位里 丸木俊/著 上笙一郎/解説 1982年 東邦出版

『八月の光』朽木祥/著 2017年 小学館

『光のうつしえ』朽木祥/著 2013年 講談社
『絵で読む 広島の原爆』

『絵で読む 広島の原爆』

『絵で読む 広島の原爆』
那須正幹/文 西村繁男/絵 1995年 福音館書店

3歳で被爆した著者は『折り鶴の子どもたち』も書いている。その著者が、修学旅行生の事前学習に適した書籍を書いてほしいという話を受け、書かれた作品。個人の被爆体験でなく、市内全体の被曝状況、原爆の原理、開発や投下に至る歴史的経緯と被曝以後、それらを網羅して原爆の全体像を描くために、この絵本という形になった、とあとがきにある。
『ぼくらの地図旅行』という科学絵本で、以前那須さんと組んだ画家西村繁男さんの絵により、まる6年の歳月を経て完成した大変な労作。よくぞここまで書いて下さった、と感謝の気持ちでいっぱいになる。

綿密な取材で再現された戦前から戦後までの広島の町並み、地獄の業火のような真っ赤な炎、廃墟、瓦礫、そして徐々に復興していく町並み。驚いたのが、原爆そのものの開発からその爆弾の内部構造、原爆搭載機エノラ・ゲイの飛行記録、等々もしっかり描かれていたこと。本当に「原爆の全体像」が描かれていてずっしりした読みごたえ。すべての人に読んでほしい本。
『劇場という名の星座』

『劇場という名の星座』

『劇場という名の星座』
 小川洋子/著 2026年 集英社

現在建て替えのため一時休館中の帝国劇場を題材にした作品。実は申し訳ないが、何度か観劇したけどそんな特別な劇場か?と、あまり思い入れは持っていなかった。俳優さんたちが「あの帝劇の舞台に!」とか「帝劇で0番に立てた!」とか感激しているのを見聞きしているので、そうか演者さんにとってはそれだけ特別なんだなあと、とは思っていた。

だけどこの作品集で取り上げられているのは、帝劇の表舞台ではなくそれを裏で支える人々だった。それがとても良かった。その係の多さに、え、こんな係もあるの?と驚いた。客席の案内係、エレベーター係、ミュージカルの稽古ピアノ係、楽屋係、売店、その他あらゆる要望、変更、苦情に対処する何でも屋の幕内係(着到板の名前書きも含まれる)。これら裏方さんプロ集団がいてこそ舞台の幕は上がる。そのことをあらためて思い知った。
自分も見たことある公演や、具体的な名前は上がってないけどこれはあの役者さんだなとわかることもあって、その度にちょっと嬉しくなった。
そして謎の少年、最初は本当に紛れ込んだ子供だと思っていたけど、次第に誰のことか分かってきて、彼がこの劇場にかけた思いの強さを感じた。彼をはじめとした多くの人の思いが、この劇場を建て動かしてきた。ここまでの思いをかけられて、なんて幸せな劇場だろう。

いろんなエピソードの中、「ホタルさんへの手紙」と「一枚の未来を手にする」と「こちらへ、お座り下さい」が印象に残った。

劇場としては日生劇場や自由劇場の方が好きだけど、でも新しい帝劇ができたらやはり一度は行ってみたいなという気になった。
紅玉がきた

紅玉がきた

今年もようやく生協で紅玉の取り扱いがあった。昨年もだいたいこの時期だった。スーパーで買ったジャズがまだ残っているけど、早速今年初めての紅玉を食べた。うん、このすっぱさがいいのだ。取り扱い期間が約1ヶ月と短いけど、その間はこの美味しさをしっかりと味わうのだ。
今年はスーパーでジャズが案外長く置いてあったけど、生協での紅玉が終わる頃にはジャズももう終わっているだろうか。その頃にはつがるやふじの出番かな。
「ハヤカワ ミステリマガジン」2026年4月号

「ハヤカワ ミステリマガジン」2026年4月号

雑誌「ハヤカワ ミステリマガジン」2026年4月号(特集 わたしの愛する名探偵)

市内の図書館では所蔵してないので(昔はあったはずなのに)相互貸借で他館から取り寄せてもらった。

芦辺拓をはじめ13人の作家による「わたしの愛する名探偵」についてのエッセイ。それぞれおもしろかった。有栖川有栖がいるのは当然なきがするけど、麻耶雄嵩と皆川博子がいて嬉しかった。皆川博子は新作を読んだばかり。どうぞいつまでもお元気で書き続けていてください。次作待ってます。

西式豊「人形はなぜ夜歩く」
これが読みたくて借りてきた目当ての短編。
終戦直後の横浜での密室殺人の謎に挑む<焼け跡のホームズ>の活躍。戦後のGHQ占領下という時代設定が、主人公の推理に無理なく作用していておもしろかった。これは確かに入宮衆と春風望のバディものとして、シリーズ化できそう。連載して短編集にならないかな。

雑誌は内容がぎっしりでとても全部は無理で、ところどころしか読めなかったけど、特集の短編はそれぞれおもしろかった。

そして懐かしく読んだのがペリー荻野の連載「時代劇だよ!ミステリー」の第50回。雑賀孫市を取り上げていて、司馬遼太郎の『尻啖え孫市』が紹介されていた。昔読んだので懐かしく、大河ドラマ「国盗り物語」で林隆三が演じていたのも懐かしい。(林隆三が意外と早く亡くなったのは悲しい)
米澤穂信『黒牢城』では鈴木孫六という雑賀衆の頭領が出てくるが、「雑賀の頭目、孫一の弟らしい」と書かれている。孫一となっているけど、雑賀の頭目というからたぶん孫市のことだろう。でも『尻啖え孫市』に弟の孫六がいたかどうかは覚えていない。