やなせたかし | 日々の雑記
やなせたかし

やなせたかし

最近朝ドラも大河ドラマも見なくなったけど、情報はけっこう耳に入ってくる。
今季の朝ドラ「あんぱん」は漫画家やなせたかし夫妻がモデルらしく、ちょっと興味はあったのだけど結局見ていない。

やなせたかしは「アンパンマン」で有名だけど、わたしが初めて彼を知ったのは小学生の頃テレビでやってた「まんが学校」だった。なんか講師みたいな立場だった。そのときは彼の作品を読んだことなくて、でもわたしの知らない偉い漫画家さんなんだなと思っていた。
その後雑誌「週刊朝日」(当時親が毎週買っていたので家にあった)で懸賞漫画が募集され、それに入選したのがやなせたかしの「ボオ氏」だった。懸賞漫画なのでてっきり新人が応募してると思ってたのに、現役の漫画家も応募していたのかと驚いた。そのあと「ボオ氏」が連載されていたけど、頭が帽子で顔がないボオ氏が主人公のセリフのない4コマ漫画で、当時のわたしには(たぶん中学生)あまり面白くなかった。今なら違う感想を持ったかもしれない。

やなせたかしの名前はずっと覚えていたけど、漫画はそれ以来読んだことなかった。短大卒業後だったか、サンリオの雑誌「詩とメルヘン」を友人にもらってその編集長が彼だと知って、漫画じゃなくて詩とイラストを書くようになったのかと驚いた。優しい詩とイラストはけっこう好きだった。
「詩とメルヘン」は一時期ハマって読んでいた。イラストコンクールの受賞者でその後活躍してる人も多い。わたしは葉祥明の絵が好きだった。

「アンパンマン」を知ったのはいつ頃だったか。子どもたちが小さい頃、たしか新聞の日曜版で読んでいたのだが、それが初めてだったのかどうか覚えていない。気がついたら大人気でやなせたかしの代表作になっていた。
「手のひらを太陽に」の歌詞がやなせたかし作だというのはかなり後になって知った。

こうしてみるとわたしはファンとは言えないけれど、年を重ねて違う形で何度も出会っていた漫画家さんだった。それもまた縁なのだろう。わたしにとって1番思い出深いのはやはり「詩とメルヘン」になるのかな。そしてあの頃理解出来なかった「ボオ氏」は、今読んだらどんな感想を持つのだろうか。ちょっと気になる。


写真はハンゲショウ。半夏生が過ぎ花が終わると、葉っぱの白い部分がこれからまた緑に戻っていく。不思議な花。

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