日々の雑記
杏のジャム

杏のジャム

ご近所の方から杏をいただいた。「ジャム作ってね」との言伝だったので、初めてだったけど作ってみた。やり方はネットで検索。とにかく簡単に出来るものを、と電子レンジで出来るレシピを参考にした。どうなるかドキドキしたけど、手順も簡単で出来上がりも上々。おいしかった!添加物なしで健康的。あまり長く保存できないけど、このくらいの量ならすぐ食べ切ってしまうから大丈夫。

子どもたちが小さい頃は梅シロップを作ったけど、最近は全くやらなくなっていたので、久しぶりに手作りの楽しさを思い出した。
カフェの話

カフェの話

ケーキの美味しいカフェとコーヒーの美味しい喫茶店、というお気に入りの店が2つあったのに、喫茶店の方が4月で閉店してしまいしょんぼりしていた。

するとカフェの方が今月から営業日を増やした。今まで週4日営業だったのに、週5日に増え行きやすくなった。

今日も映画の帰り、ちょうど営業日で時間も開店直後だったので、寄る事が出来た。お腹が空いていたのでごはんプレートを頼んだ。
映画の上映時間次第でランチには無理な時もあるけど、紅茶とケーキには寄れるかもしれない。

写真はカフェ近くの紫陽花ー隅田の花火
映画「どうすればよかったか?」  追記あり

映画「どうすればよかったか?」  追記あり

例の新しく出来たミニシアターで見てきた。

「どうすればよかったか?」という問いかけには、いや、どうもできなかったでしょう?としか言えない。正解は医療に繋げるしかないのに、両親の了解が得られなければもう打つ手はない。

分からなかったのは姉は医大を卒業したのかどうか?国家試験を受けさせようとする父親と、学位をもらえるから試験受けなくていいとか何とか言う母親の様子からは、状況はさっぱりわからない。姉だけでなく両親の言う事も支離滅裂な気がした。これは普段同居してない弟の、情報を共有させてもらえない疎外感と苛立ちなのかな。

あのモノが多い家の掃除は誰がやってるんだろうと気になった。

姉も母親も父親も、表情や言動はわりと見覚えのあるものだったので、さほど意外性はなかった。一緒に見た娘ともそういう話をして、義母や夫との思い出をひとしきり話し合った。

娘のSNSへの投稿はこちら↓
https://mastodon.social/@August16th/114629530129734510

追記: 娘のブログ もう少し詳しく書いている↓
https://august16th.hatenablog.com/entry/2025/06/05/222920
『目で見ることばで話をさせて』

『目で見ることばで話をさせて』

『目で見ることばで話をさせて』アン・クレア・レゾット・著 横山和江・訳 岩波書店 2022年

かつて誰もが手話で話していたマーサーズ・ヴィンヤード島。メアリーは父母兄と暮らしていたが、兄が事故で亡くなって以来母親との関係に悩んでいる。島に聾者が多い事を調査する為に若い学者がやって来て、島の住民や生活が掻き回され、メアリーの身に大変な事が起こる。

以前読んだが続編が出たので、この機会に再読。読んでて辛かった思いは変わらず。でも前回は、メアリーが学者アンドリューに「生きた標本」として本土に連れ去れてからの印象が強かったのだが、今回はその前からの母親との関係や平和だと思っていた島にも色々問題があった事にあらためて気づいた。

物語の時代は、マサチューセッツ州の奴隷制度廃止(1783年)から間もない19世紀初頭、島には聾者と聴者だけでなく、先住民も黒人も住んでいる。住民のルーツもイギリス系フランス系と多様だ。入植者と先住民との土地の権利をめぐる争いなどもある。メアリーの父親は偏見のない人物だが、母親や住民の中には偏見を持ち差別する人もいる。

父とメアリーは聾者母と兄は聴者。だからといって親の子どもたちに対する愛情に差があるわけではない。しかし母親は子どもを失った悲しみで余裕がなく、メアリーは兄の死に責任を感じそれを打ち明けられない苦しさがある。ふたりが話すにはきちんと向き合って、手話で話さなくてはならない。メアリーは話すために自分を見て欲しいと願うが、時として母親は悲しみにひたって俯いてしまいメアリーを見る事がない。どちらの気持ちもわかるからすれ違いが悲しい。

メアリーが聾者である事を特に意識する事なく普通に生活できていたことが、どれほど幸せな事だったことか気づくのはアンドリューに本土に連れ去られてからだ。だいたいこの男は調査と言いつつ持論の証明のために都合の良いことしかやらない。話を聞きに来ていながら、父親とは目も合わさず手話を通訳する母親しか見ようとしない。拉致してきたメアリーを閉じ込め手話を禁じ紙と鉛筆も与えない。彼の考えでは聾者は劣った人間で知性もないので、メアリーがそれに当てはまる「生きた標本」でなければならないのだ。世話をしてくれた家で、ようや自分の状況を訴えて脱出する。危機一髪の脱出、逃走にははらはらしたけれど、島に帰れて本当に良かった。母親との関係も改善され、不本意なことだったが外の世界を知ることで成長出来たことも事実だ。続編もあるというので、11歳のメアリーの今後が楽しみだ。

自身も聾者という著者の巻末の解説には情報がぎっしり。『みんなが手話で話した島』の紹介もあり、早く読まなくてはと思う。

また訳者あとがきにもたくさん情報があり、齋藤陽道『声めぐり』『異なり記念日』、丸山正樹『デフヴォイス』が参考になったとある。
さらに日本の宮窪町のことも書いてあり、この町の手話を参考にした丸山正樹「静かな男」(『慟哭は聴こえない』所収)を思い出した。

途中辛くてたまらなかったけれど、読んで良かった。多くの人に読んでもらいたい。
『TRUE Colors トゥルー・カラーズ』

『TRUE Colors トゥルー・カラーズ』

『TRUE Colors トゥルー・カラーズ』講談社 2023年

講談社の「YA!ENTERTAINMENT」レーベルの中の「YA!アンソジー」シリーズの一冊で、
副タイトルが「YA!ジェンダーフリーアンソロジー」
(しかし、レーベル名、シリーズ名、副タイトルとややこしかった)

ー心と身体を取り巻くあれこれ。「今」を生きる児童文学作家がジェンダーと中学生をテーマに物語をつづりますー

出版社のWebサイトの紹介文の通り、6人の児童文学作家の作品と、イラストを描いた画家の漫画も一編おさめられている。

小林深雪、菅野雪虫の他は初めての作家。長谷川まりるもこの時が初めてだった。
それぞれ違う切り口でおもしろかった。

小林深雪『女子校か、共学か。それが問題だ!』うん、さすが手堅い。

にかいどう青「チョコレートの香りがするね」この作品が1番印象に残った。

長谷川まりる「チキンとプラム」うわっ、この父親ダメだ、気持ち悪い。悪気なければ、親子だからって言い訳になるか!

如月かずさ「いわないふたり」無理にカミングアウトすることはない。

水野瑠見「羽つきスキップ」男子にもきちんと正確に生理のことを教えるべきだ。

菅野雪虫「いつかアニワの灯台に」アニワ灯台という灯台のこと初めて知った。そこに行きたいという気持ちを考えると胸が苦しい。


「チョコレートの香りがするね」
この作品の中で、からかわれる主人公を庇う友人の「ああいうときは怒らないとダメ。笑ってすませていいことじゃない」という言葉に主人公は、それは正しいと認めながらも「(あなたは)強いね。でも自分と同じだけの強さをひとに求めてしまうところが弱さでもある」とこたえる。主人公は目立ちたくないのだ、それくらいなら悪口やからかいくらい我慢する方がマシだと思っている。そう言われた友人は、配慮の足りなさを認めながらも引き下がらない。これからも関わっていくと宣言する。

すごいよ、この子。わたしがそう言われれば、それがその子の望みならと言い訳しながら、一歩下がって見守るくらいにとどめておくだろう。その子の人生丸ごと引き受ける度量は自分にはないから、ここで逃げてしまう。でもこの子は、それでも主人公に関わろうとする。のばした手を引っ込めることはしない。それには相当の覚悟がいる。そのためにたくさん勉強もしてもっと色々知ろうとする。ああ、こういう友人がいれば大丈夫だ。がんばれ!この社会は生きにくいが、負けずに戦って前に進んで行ってほしい。
『密話』

『密話』

『密話』石川宏千花・著 講談社 2012年

下水道で生まれ育ち、人に憧れる人ではない生き物。自分を怖がらずメアリーと名付けてくれた小学6年生マミヤくんが唯一の友だち。美しいマミヤくんがメアリーに願うことは、自分の気に入らない人物を排除すること。それが彼の為だと信じてメアリーはその望みを叶え続ける。

怖い、正直言って気味悪くてどんよりして読むのが嫌になるほどだった。このままどんどんエスカレートしていったらどうなるかと思っていたら、途中から健全なカセくんが出てきて少しほっとした。
メアリーがなぜ生まれたのか、どういう生き物なのか、詳しいことは描かれない。ただひたすら人になりたい、可愛い女の子になりたい、家族がほしいと、いじらしいほど願っている1人ぼっちの生き物だった。自分が人から怖がられるバケモノの姿だからこそ、美しいマミヤくんが友だちでいてくれることが、嬉しくてたまらなかったのだろう。そんなメアリーを利用したマミヤくんこそがバケモノだった。メアリーは彼の抱える闇を大きくしてしまったことに責任すら感じているというのに。

孤独な魂が友人を得た喜び、それが後悔に変わり、解決のために思い切った行動をとる。どうなるのか最後まで目が離せなかった。はたしてどうなったのか、カセくんやスナミさんの存在が少しの希望を持たせてくれた。

SNSで話題が出ていたので読んでみた。初めての作家さん。
本書は雑誌「日本児童文学」に「わたしと友だちになってはいけない」というタイトルで連載されたものに加筆修正されて出版された。掲載誌からいえば児童書のはずなのに、一般書として書籍化されたのは、内容がダーク過ぎたからかな?
タイトルは元の方が良かったのではないかと思う。
夏の花苗

夏の花苗

団地内の花壇が夏仕様になった。先週にパンジーなど冬の花を撤去して、今週夏の花苗を植えた。
自治会の花壇担当メンバーがいつも作業しているのを、例年感謝しながらも見てるだけだったけど、昨年は役員だったので自分も参加した。今年はもう役員ではないけれど、出来る範囲でお手伝いしようと思って参加した。
ブルーサルビア、メランポジューム、ジニア、アゲラタム、トレニアと種類も量も例年より多い。花苗購入担当者が花壇の数を間違えたらしい。おかげで花壇が華やかでよい。(写真は我が家の玄関先の花壇)


うちの花壇もそろそろ夏用に植え替る時期なんだけど、パンジーがまだ咲いてて、雑草がいつの間にかぎっしり生えてきている。まずこれらを整理しなければならないが、枯れたパンジーと雑草をざっと抜くだけで力尽きた。今日の庭仕事はここまで。
今朝の新聞に驚いた

今朝の新聞に驚いた

今朝の新聞に長谷川まりるの掌編小説が載っていた。こんなところで『杉森くんを殺すには』の作者の名前を見るとは思わなかった。

『これってあるあるですよね!』というタイトルがちょっとおもしろく、読み始めて驚いた。

主人公のエリは両親のなれそめ、離婚、再婚について聞かれるままいつも正直に答えていた。それが当たり前と思っていたので、転校生にそういう事を気軽に尋ねて泣かれてしまう。親友から「そんな立ち入ったこと普通はきかない」と諭され驚いて「自分はいつも聞かれるよ?」とこたえる。そしてその理由を知らされる。

ー仕方ないよ、ハーフだからー

初対面の人に普通は聞かれないことを根掘り葉掘り聞かれるのは、自分がハーフだったから。物心ついた頃からいつもそうだったから、それが当たり前だと思っていた。そのことに慣らされていた。よく考えたらそれはめちゃくちゃおかしいことだった。

母親の
「あなたが平気だから、ほかの人にも失礼なことしていいとはならない」
という言葉に、転校生には素直に謝ろうと決めるエリ。
良い子だな。自分はいつもこんな理不尽なことされていたのに、と恨んでもいいはずなのに。

そして「仕方ない」と言われた親友に対しては、自分の「ハーフあるある」を冗談っぽく言って、少しでも自分の気持ちに気づいてもらいたいと思う。

初めて気がついた事実にとまどい傷つきながら、それでも前に進もうとする主人公を精一杯応援したい。

長谷川まりるのすごさにようやく気づいた一編だった。

この主人公と親友の関係に、藤見よいこの漫画『半分姉弟』を思い出した。第1話のマンダンンダとシバタのように、2人にもなってもらいたい。
映画「教皇選挙」

映画「教皇選挙」

公開時から好評で見たいと思っていたけど、どうせ無理だろうからと諦めていたら、新しく出来たミニシアターで上映された。諦めてたのでネタバレも含め色々感想を読んでしまっていたのが残念だったけど、それでも充分楽しめた。色々思うところがありすぎてまとめきれないので、とりあえず思いついたことだけ書いてみる。

教皇選挙ーコンクラーベという全世界で知られているが、密室で行われるため詳しいことはわからない行事。宗教的で神聖なイメージがあるけど、投票をめぐるあれこれ、票読みや票固め活動、ライバルの引き下ろし画策、スキャンダルの発覚などは世俗の選挙と変わりない。

建物、衣装など美術が素晴らしく、それを見るだけでも楽しかった。

投票が進むに連れ脱落していく有力候補者、逆にジリジリと数を増やしていく者。はたして決着がつくのは何回目の投票か。それほど劇的なことが起こらなくても緊張感が続き、ちゃんとミステリーになる。

俳優陣も良かった。選挙を取り仕切るレイフ・ファインズをはじめ、有力候補者の面々、お世話係のシスター等々全員が適役。特にシスター・アグネスのイザベラ・ロッシリーニ、ベニテスのカルロス・ディエスが良かった。

印象に残ったシーン。後から到着した、前教皇から極秘で枢機卿に任命されていたベニテスが皆に紹介され、食事の前のありふれた祈りの後に、満足に食事を取れない者たちへの祈りとお世話係のシスターたちへの感謝の言葉を述べた時。シスター・アグネスのはっとした顔が一瞬映る。共に出番は少ないが抜群の存在感を示し物語の鍵となる2人。その一瞬の触れ合いを感じさせられた。突然出現した新しい枢機卿に疑問を持っていても、あの言葉で彼の人となりがわかり、前教皇の任命が妥当なものだったと納得させられる。

またシスター・アグネスの「神は目と耳を与えてくださった」とある候補者を告発する場面。かっこよかった。
そしてベニテスが、テロで興奮して差別主義を叫び混乱した枢機卿たちへ投げかけた言葉。正確ではないけど「みんな本当の戦争を知らない、自分のことしか考えていない、ここ数日のくだらなさ、ここは教会ではない、戦うべきなのは自分自身だ」と本当に真っ当な言葉で騒ぎ立てていた者たちを黙らせる。静かな佇まいのまま。

イザベラ・ロッセリーニは有名だけど、ベニテスのカルロス・ディエスはほぼ無名。彼からは威圧感を感じないが、もしある程度有名な俳優だったら、最初から何かあるんじゃないかと思っていただろう。

ローレンスが最初から苦悩に満ちた顔してるのが気の毒で、なんとか晴れ晴れした顔になってほしいなと思っていたので、ラストシーンで朝中庭を眺める顔が、ようやく少し明るくなっていてホッとした。このシーンあまり劇的でないのも良かった。ローレンスの目に映るのは、まだ幼さの残るシスターたち(見習いかしら?)が建物から出てくるところ。ごくありふれた朝の風景、地味なほどの場面で終わる。

パンフレットでバチカン市国の地図が載っていたので、投票の行われるシスティーナ礼拝堂と宿泊施設である聖マルタの家の位置関係がわかった。シスター・アグネスが聖マルタの家の運営責任者であることも書いてあった。
聖マルタの家について調べたが、ここはヨハネ・パウロ2世の在位中1996年に枢機卿たちの宿泊施設として建設され、実在のフランシスコ前教皇もここに住んでいたという。
この映画の中で死去した前教皇の部屋があったのも、この聖マルタの家だったようだ。
最初にローレンスが死去した教皇の部屋に行くときと、もう一度コンクラーベの最中に行く場面があるが、どちらもエレベーターの中で「8階です」とアナウンスがあった。最初はエレベーターでどこ行くのかと思っていたけど(だって教皇がそんなホテルみたいなところに住んでいるとは思わなかったので)、2回目は同じ構図だったので、ああ、あの部屋に行くのかと思った。でもこの行動、後で騒ぎが起こらなかったのか?

新教皇が決まり白い煙が上がるはずだが、この場面はあえて映さず(1回目の黒い煙の時は映した)人々の歓声の中空を見上げるローレンスの姿だけを映す。
そういえばこの映画徹底して外の世界を映していなかった。あくまでも閉じた世界の中だけの話だった。

前教皇がチェスで「8手先を読む」と言われていたけど、はたしてこの結果も読んでいたのだろうか。自分の寿命を感じて手は打っていただろうが、全てを見通していたのかどうかはわからない。

前情報をほとんど入れていない娘の感想もおもしろかった。わたしもそうだったらまた違う感想をもったかもしれない。細かいところは見逃しているので、確認のためにもう一度見たいと思った。それだけおもしろい映画だった。
『愛蔵版<古典部>シリーズT』ー氷菓・愚者のエンドロールー

『愛蔵版<古典部>シリーズT』ー氷菓・愚者のエンドロールー

『愛蔵版<古典部>シリーズT』 米澤穂信・著 角川書店 2023年
「氷菓」と「愚者のエンドロール」の他に短編2編を加えた愛蔵版の第1巻。

最初に『氷菓』を読む時に、ついでに2作目も入ってる愛蔵版を借りようとして、貸出中だったので予約しておいた。肝心の『氷菓』はもう文庫で読んでしまい、その時はもう他の作品は読まなくていいやと思い、予約キャンセルするつもりだった。ところが思いがけず高校時代の思い出に引きずられ、このシリーズがなんとなく気になるようになっていった。先に読んだ愛蔵版の第3巻の「いまさら翼といわれても」が良かったので、こちらもやっぱり読んでみようかとキャンセルせずに借りてきた。

『愚者のエンドロール』初刊: 2002年 角川スニーカー文庫
『氷菓』の時に感じた読みにくさは感じなかった。むしろ読みやすくてすいすい読めた。そしてとてもおもしろかった。これは題材が文化祭だったからだろう。わたしの思い出スイッチがまたまた入ってしまった。
文化祭でのあるクラスの映画制作をめぐるミステリー。最初に懐かしいチャット画面で話が進んでいく。まだこの時点では誰と誰の会話かわからないが、最後にもう一度チャット画面が来て、ここで誰なのかが分かる。この構成はおもしろかった。この作品の発表当時(2002年)ネットはこんな状況だったかと懐かしくなる。登場人物にもだいぶ慣れてきて、高校生ってこんなだったかなあ、と前作で感じていた苛立ちも少なくなっていた。

文化祭での映画制作という点で、これまた高校時代の思い出が甦る。3年生の時うちのクラスやたらと張り切って、喫茶店と縁日っぽい売り場と、人形劇と紙芝居と映画の上映と、3年生なのに?と呆れられるほど盛りだくさんのイベントをやり通したのだ。あの情熱はなんだったんだろう。3年だから部活はもう引退していたので、部活の方ではなくクラスの展示に力を注げたのだろう。受験に向かう前の最後の輝きというか、やんちゃ騒ぎの日々だった。

だから思い出補正で水増しされた好感度のせいで、評価が甘くなってしまうけど、それはもう仕方ないと開き直るしかない。
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