怪物はささやく

怪物はささやく

パトリック・ネス/著 シヴォーン・ダウド/原案 ジム・ケイ/絵 池田真紀子/訳
東京創元社 創元推理文庫 2017年刊
2011年あすなろ書房より刊行された。
ダウドの死後ネスが書き継いだ本書。訳者あとがきに「ダウドが構想として残したメモに自由な発想で肉づけを施し、コンパクトで濃密な作品に仕上げた」とある。ダウド本人の書いたものを読みたかったとは思うが、こういう形でも発表されたのは嬉しいこと。

胸が苦しくなる話。あまりにも主人公の置かれた環境が苛酷で。離婚したシングルマザーの家庭で、母親が病いで死期が近いなんて。ここまで彼を追い込む必要があったのかと思うほど。
読んでいる間中、誰か早く彼に寄り添って! と祈り続けた。みんながそれぞれ善意を持って接してはいるが、彼が本当に欲しいものは与えられない。みんなズレている。きちんと正確に事態を把握し、適切に対処することは大人の仕事だ。みんなそんな余裕がないのかもしれないが、それが現実といえばそうなのだろうけど、本来子どもは理屈抜きで守られるべき存在のはず。わたしたち大人はもっとしっかりしなければと思った。

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