『愛蔵版<古典部>シリーズV』ーふたりの距離の概算・いまさら翼といわれても

『愛蔵版<古典部>シリーズV』ーふたりの距離の概算・いまさら翼といわれても

『愛蔵版<古典部>シリーズV』米澤穂信・著 角川書店 2024年
「ふたりの距離の概算」「いまさら翼といわれても」の他に、2編と書き下ろしエッセイを加えた愛蔵版の第3巻。

『氷菓』を読む時、どうせなら他の作品も収録されている愛蔵版にしようと思っていたら、1巻(『氷菓』収録)と2巻は貸出中だったので、3巻を借りてきた。文庫版の『氷菓』を読んだ後は読まなくてもいいかなと思っていたのだが、思ったよりも強く高校時代への懐かしさがこみあげてきたので、読むことにした。

シリーズを重ねてきたせいか読みやすくなっていた。登場人物に対しても好意的に見られるようになった。
『ふたりの距離の概算』いつのまにか折木たちが2年生になってて、新入生勧誘までやっている。仮入部した大日向をめぐる謎?が、マラソン大会当日とその前の日々の出来事を交互にはさんで、折木の推理が進んでいく。わたしの高校でもマラソン大会あったなあとまたも思い出にひたる。ただもう少し短くまとめてほしかった。早く謎を解いて欲しくてちょっと回りくどく感じてしまった。年のせいか疲れてしまった。

『いまさら翼といわれても』は良かった。これは短編集のせいもあり、折木だけでなく伊原目線の話があったせいだろう。伊原の第一印象は悪かったのだけど、ここで好転した。むしろ1番気に入ったかもしれない。彼女が漫画を描いているせいもある。
それぞれの話がおもしろかったが、「長い休日」「いまさら翼といわれても」「鏡には映らない」がよかった。こういう短編ならまた読みたいと思った。

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