映画「能登デモクラシー」

映画「能登デモクラシー」

五百旗頭幸男・監督 ドキュメンタリー映画
9/12 OttOにて鑑賞

能登半島の小さな町石川県穴水町。ここで手書きの新聞を発行する人がいる。その人滝井さんは過疎の町の町議会のあり方に警鐘を鳴らし続けている。

滝井さんの新聞に「二元代表制を理解していない議員がいる」という言葉が出てきて、わたしも理解していないので焦った。帰宅後遅まきながら調べました。

二元代表制とは、地方自治において首長と議会議員両方を住民が直接選挙で選ぶ、というもの。自覚していなかったけれど、確かに市長も市会議員も投票で選んでいる。これに対して国では議員が首相を選んでいる。なるほどそうだ。
で、二元代表制の特徴は共に住民を代表する首長と議会が、ある種の緊張関係を保つことにあるそう。

確かに穴水町の議会の映像で驚いたのは議会が質問も答弁もほとんどなく議員全員の起立で全て決まっていったところ。傍聴人もほとんどいない。小さな町で昔からの付き合いがあるから「なあなあ」な惰性と忖度で進んでいることがわかる。うちの市だって似たようなものだ。地方の町ほどそういうところは多いだろう。住民もそれに慣れっこになって特に不平不満も批判もしない。でもそれじゃあいけないんだ。映画を見ていて声を上げ続けることの大切さを思い知らされた。

能登半島地震を経て少しずつ良い方へ変わっていくきざしが見えてきたので、ほっとした。滝井さんの活動は(新聞だけでなく、いくつものボランティアもこなしている)これからも続いていく。奥さんの順子さんともどもいつまでもお元気で、と祈らずにはいられない。

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