読書記録

読書記録

体調と毎日接するニュースに心が疲れてしまって、7月以来2ヶ月近く更新していない。
その間も本は読んでいたので、せめて読書記録だけでも書いておこう。

『水車小屋のネネ』 津村記久子/著 毎日新聞出版 2023年
  18歳と10歳の姉妹。本来なら親から保護されなければならない彼らが、自分を守るために2人で暮らすことを選ぶ。こんな良い人々に出会えるのはほとんど奇跡のようだと思うけど、でも現実の世界が酷すぎる今、この優しい世界に癒される。

『物語を継ぐ者は』 実石紗枝子/著 祥伝社 2024年
  中学生の主人公は急逝した伯母が自分の愛読書の作者だったことを知る。中断した物語の続きを自分で書こうと決め、そのために伯母の人生を知りたいと思う。

『花野に眠る』『星合う夜の失せもの探し』 森谷明子/著 東京創元社 2014年 2023年
  2005年の『れんげ野原のまんなかで』の続編が出ていたなんて知らなかった。2作とも「秋葉図書館の四季」という副題がついていた。図書館の中の話よりも利用者の話がメインなので少し物足りなかった。でも図書館開館前の「本が無くなる」という心配や(実際うちの図書館では新刊オープンの時、本を並べる準備が間に合わなくて、開館初日の閉館後書架がガラガラになった)古い児童書を寄贈してもらうことになり、その内容に興奮する様子に「わかるわかる」と思わず笑った。

『みんなが手話で話した島』 ノーラ・エレン・グロース/著 佐野正信/訳 早川書房(ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 2022年
  かつて住民の誰もが手話で話していたという、アメリカ・ボストン南部の島、マーサズ・ヴィンヤード島。遺伝性聴覚障害者の多く生まれたこの島で、誰もがごく自然に手話で会話し生活していたという。文化人類学者による住民への聞き取り調査の様子で、住民同士が聾者のことを特別に意識せずに生活していたことがわかる。こういう場所があったのだという驚きと、今の様々な差別に溢れる現実との対比にやりきれない思いを持った。
『デフヴォイス』シリーズの傑作「静かな男」でも、そういうみんなが手話で話す地域があった。
この島を舞台にした児童書の『目で見ることばで話をさせて』(アン・クレア・レゾット著)シリーズがある。

『夢見る言葉 デフ・ヴォイス』 丸山正樹/著 東京創元社 2026年
  このシリーズもこれで完結。今までどうしても浮いていたみゆきと荒井の関係がようやく納得いくものになってホッとした。聾学校についての現実の裁判に取材した最後の話はとてもよかった。作者はこういうところはとてもうまい。荒井の最後の陳述「私たちのことを、私たち抜きで決めないでください。」これがすべてだと思う。聾教育だけでなく様々なことに通じる。

『遺骨と祈り』 安田菜津紀/著 産業編集センター 2025年
  フォトジャーナリストの著者が、2018年2月から2024年11月まで、福島、沖縄、パレスチナをめぐり、不条理を強いられ生きる人々の姿を追った6年間の記録。
帯にある「死者を蔑ろにする社会が、生きた人間の尊厳を守れるのか?」言葉が、鋭く胸に迫る。

『二つの国の物語 全1冊』 赤木由子/著 理論社 1995年(初出 第1部1966年 第2部1980年 第3部1981年)
  戦争中の悲劇を描いた作品は多いが、日本の加害者としての面まで描いた作品は特に児童書ではあまり見ない。これはそんな数少ない作品。満州に渡り、戦時中戦後を逞しく生き抜いた少女の話。

『ユリの便箋』 森川茂美/著 静山社 2026年
  大正時代の男女の双子、図案が好きなユリ、ファッションが好きな惺(さとる)。しかし図案科のある美術学校は男子のみ、裁縫学校は女子のみ、という学校制度の壁に阻まれる。見た目はそっくりな双子の2人は、お互いを取り替えてユリは惺として、惺はユリとして、自分の学びたい学校に通い出す。漫画的で痛快な話かと思ったら、時代と世間に翻弄され次第に重苦しくなってくる。結構重い話だったが、最後は希望が見える。

『コカチン 草原の姫、海原をゆく』 佐和みずえ 静山社 2022年
  元の皇帝クビライの娘のコカチンが、嫁ぎ先の遠いイル・ハン国まで旅をする。その行程を描くファンタジー。漫画『天幕のジャードゥーガル』が好きで、今アニメもやってるので、モンゴルの姫が主人公のこの作品に興味を持った。どうしても物足りなく感じてしまったけど、マルコポーロがいたり、チンギス・ハンの妃のクランのことが出てきたり、そこそこ面白かった。

『海を見た日』 M・G・ヘネシー/著 杉田七重/訳 すずき出版 2021年
  アメリカの里親制度についてはよく知らなかったので、この作品で少し触れることができてよかった。著者は実際に、ロサンゼルスの里親制度がうまく機能するよう、裁判所から任命されて活動する特別擁護者だという。だからこそ制度の問題点もよくわかっているのだろう。生育環境、特性がそれぞれ違う4人の子供たちが、ぶつかりながらも困難を乗り越え家族としての絆を深めていく描き方に、とても真摯で温かい目が感じられた。

『処刑館殺人事件』 西式 豊/著 早川書房 2026年
  人里離れた館、置いてある処刑道具、次々起こる残酷な殺人、起きている事は凄惨な事件なのに、なぜかそんなおどろおどろしさは感じず、むしろ爽やかで明るい印象なのは、やはり作者のお人柄かしらと思う。『そして誰もいなくなった』っぽさがあり、犯行の告白文が出てきた時は、はい出ました、と思ったし、でもこれで終わるはずないと思った。真相は言ってみれば身も蓋もない欲に駆られた犯行だった。「そんなことのために殺人を犯すミステリ作家などいない」というのはよかったなあ。いい終わり方でした。途中でハラハラした彼が無事でよかったねえ。

『そして、よみがえる世界。』 西式 豊/著 早川書房 2022年
  第12回アガサ・クリスティ賞、大賞受賞作品。巻末に審査員の選評が載っている。
一度読み始めて序盤の仮想現実の世界、ゲームっぽい用語がさっぱりわからず、どうしてもノレなくて挫折した。今回はわからないところはそのままで、とにかく読み通すことを課題にして頑張った。主人公が脊椎損傷者で四肢麻痺の障害者であるのがわかってからは(ここまでわずか20ページ、つまり前回はここまですら辿り着けずにいたのだ)だんだん面白くなって楽しめるようになった。障害者の介護にこういう技術が使えるようになると、介助者なしで自分の意思で自分の活動をある程度コントロールできる。これに近いことがいずれ可能になるんだろうか。わたしが生きてるうちは無理だろうな。ゲーム、推理、バトル、といろんな要素がてんこ盛りで、作者がとにかく好きなものを全部取り入れて書いたんだ、とちょっと感動した。

『あずかりっ子』 クレア・キーガン/著 鴻巣友季子/訳 早川書房 2025年
  『ほんのささやかなこと』の作者が2010年に発表した作品。映画「コット、はじまりの夏」の原作。 1人実家を離れ、預けられた夫婦のもとでひと夏を過ごす少女の話。少女の語りでたんたんと話が進む。(少女の名前さえ書かれていない)はっきりした事情はわからないまま、大家族の中であまり構われずにいて居場所のない思いをしていたであろう少女が、優しさとあたたかさに包まれ、生きる喜びを感じていく。とても静謐で深く心に染み入ってくる作品だった。

『図書館の魔女 霆ける塔』 高田大介/著 講談社 2025年
  『図書館の魔女』「図書館の魔女 烏の伝言』『図書館の魔女 高い塔の童心』に続く、待ちに待った本編の続き。待ちに待った割には買ってから積読のままだったけど。読み初めからもうマツリカが囚われ人となっていて、図書館の主マツリカが不在な中、今回はハルカゼをはじめ仲間たちの活躍が主に描かれる。ひとつひとつ丁寧に情報を集め、そこからマツリカの居場所を推理していく手法にワクワクした。マツリカが囚われの塔で、牢獄の番人側の紅花と交流するうちに、次第に打ち解けてくるのが楽しかった。早くキリヒト出てこないかと思ってたが、ほとんど最後の方にしか出てこないのでジリジリした。今回はマツリカ救出までの話だったので、ここからが“図書館の魔女“の出番だ!本領発揮!ってところで終わってしまった。早く続きが読みたい。

『ジンタルス RED ANBER』 皆川博子/著 河出書房新社 2026年
  御歳96歳の皆川博子の最新作。この歳で新作の発表、しかもすでに次作の執筆中とか、恐れ入ります。8月20日付の東京新聞の記事で、「94歳で死の淵から生還した。点滴したら回復して人生観が『生きてるっていいことだ』と180度変わった。書ける間は生きていたい」そうで。いやもうすごいなあ。どうぞずっと書き続けてください。たかが70歳過ぎたくらいで、もうしんどいあと何年生きられるか、なんて弱音を吐いていた自分が恥ずかしいです。
実在の人物ロシア帝国領のウクライナで農奴に生まれながら画家、詩人として大成したタラス・シェフチュンコに想を得て、主人公ミーシャが造形された。19世紀のロシアで農奴に生まれたのに、画家として作家として活躍したのすごいと思ったけれど、実際にそういう人物がいたのも驚きだった。ミーシャの運命が、以前なら酷いままで終わるところ、少し希望がある終わり方なのは、作者のこの経験(死の淵から生還)があるからだそう。酷いままでなくてよかったけど、年表読むと全くのハッピーエンドでもなさそう。ある人物が思いがけない行動していて、そこをもっと知りたいなと思った。
とりあえず記録だけー読書

とりあえず記録だけー読書

読んでも感想書いてない本がある。今さらかけないけど、とりあえず記録だけは残しておこう。

『その歌声は天にあふれる」ジャミラ・ガウィン/著 野の水生/訳 徳間書店 2005年
  18世紀イギリス。一部の富裕層を除き、劣悪な環境に置かれた子どもたちの、悲惨で残酷な運命が容赦なく描かれ、気分が悪くなるほどだった。安易なハッピーエンドではなく、歴史の暗部をしっかり伝えていこうとする作者の誠実さを感じた。

『グッゲンハイムの謎』ロビン・スティーヴンス/著 シヴォーン・ダウド/原案 越前敏弥/訳 創元推理文庫 2025年
 シヴォーン・ダウドの死後、著者がダウドの前作『ロンドン・アイの謎』の設定を引き継ぎ、続編として完成させた。言われなければダウド自身の作だと思うほど違和感がない。ダウドファンとしては嬉しい作品になった。

『ハティのはてしない空』カービー・ラーソン/著 杉田七重/訳 鈴木出版 2011年
 16歳の少女が見知らぬ土地で経験のない農地開拓に挑む。条件をクリアすれば土地が自分のものになるという(ホームステッド法)ので、たった1人で頑張る姿に、思わず声援を送りたくなる。結果は苦いものだったが、人々との出会いで得たものは大きく、彼女のこれからの人生を切り開く糧となる。

『2月1日早朝、ミャンマー最後の戦争が始まった。』フレデリック・ドゥボミ/脚本 ラウ・クォンシン/作画 ナンミャケーカイン/翻訳
 2021年2月の軍事クーデターにより独裁政治へ後戻りしたミャンマー。民主化を求めるミャンマーの民衆の抗議活動が始まる。絵の迫力がものすごい。

『夜の日記』ヴィーラ・ヒラナンダニ/著 山田文/訳 作品社 2024年
 インドとパキスタンが独立した時、今まで住んでいた土地から宗教が違うために国境を越えた土地に追いやられた人がいたという。こんな事実があったことを初めて知った。まるで今のパレスチナと同じことが起こったのだ。自分ではどうすることもできない大きな力の前に、人々が否応なく巻き込まれてしまう。今も世界で起きている悲劇がここでも。

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』上下 アンディ・ウィアー/著 小野田和子/訳 早川文庫 2026年
 「ネタばれ禁止」がこのことだとしたら、それほど言うことかなあと思うけど、でも確かに知らずに読んだ方が楽しいかな。自分の置かれた状況を分析し推理していくさまはいかにも科学者らしくておもしろい。2人のコミュニケーションがずいぶんスムーズにいくし都合良すぎるけど、それだけ2人とも優秀だったし、特に1人は長い長い孤独の期間があったのだから、そりゃグイグイいくよね。最後の選択はそりゃそうするよね。ラストシーンにグッときた。映画もいつか見られたらいいな。

『子供たちの事件簿1〜3』仁木悦子/著 芸術出版社 2002年
『探偵三影潤全集1』仁木悦子/著 出版芸術社 2005年
『仁木悦子少年小説コレクション3』仁木悦子(大井三重子)/著 論創社 2013年
 子供たちが危険な目に遭うのはちょっと嫌だったので、探偵の三影潤が活躍する話の方が好き。そして大井三重子名義の童話がたくさん載っている『少年小説コレクション3』が1番好き。この人は江戸川乱歩賞を受賞したため、世間的にはミステリー作家仁木悦子としての認知度が高まったけど、この人本来の資質はむしろ童話作家大井三重子にあると思う。本人も「童話の方が大事」とインタビューで言ってるし、乱歩賞受賞後もミステリーと並行して童話も描き続けていた。

『新版 水曜日のクルト』大井三重子/著 偕成社 2009年(初版は東都書房より1961年刊行 偕成社版初版は1976年)
  大井三重子名義の本はこれ1冊しかないのは本当に惜しい。せめて『仁木悦子少年小説コレクション3』に収録してある童話をまとめて、「大井三恵子童話集」として出版してほしい。

『黒牢城』米澤穂信/著 角川文庫 2024年
  わたしは昔から黒田官兵衛が好きなので、「村重お前なあ!」となる。そのせいで荒木村重については裏切り者で卑怯者というイメージしかなかったけど、序盤はずいぶんかっこよくて驚いた。でも話が進むにつれいろいろ噛み合わなくなってきて、彼の持つ出自へのコンプレックスも見えてきて、彼が追い詰められていくさまがかわいそうになってきた。それぞれの武将たちが書き分けられていて面白いけど、女性が少ない!というよりおだし様しかいない。そのおだし様と村重の対峙は見ごたえあり。これも映画をいつか見てみたい。

『本と鍵の季節』『栞と嘘の季節』米澤穂信/著 集英社 2018年 2022年
  高校の図書委員の男子二人組の探偵話と思って借りて読んでみた。2人の距離が近すぎず、戯れあっているようで少し醒めた感じが、今風なのかな。わたしはもう少しわちゃわちゃしてる方が好きだけど。どうもちょっと暗いのだ。もう少し明るい方が好み。2人組だとどちらかが探偵役で頭のキレがよく、一方はちょっとドジっぽいのがよくあるパターンだけど、この2人はどちらも頭が切れる。そこは良い。

『BUTTER』柚木麻子/著 河出文庫 2026年
河出文庫からあらためて出版されたのを機に購入。以前から興味はあったがようやく読めた。なるほどおもしろい。食べ物の描写がものすごく上手い。そのせいでつい食べたくなってしまい、森永チョイスを買ってしまった。普段はマリーとムーンライトが我が家の定番常備菓子で、チョイスはたまに買うぐらいだったのに。娘は餅にバターつけて食べていた。恐るべし。


『筆録 日常対話 私と同性を愛する母と』黄惠偵/著 小島あつ子/訳
 映画「日常対話」の監督の著作。映画の中で描かれ切れなかったことも詳しく書いてあり、映画の補完としてとても読み応えがあった。父親のこと妹のこと、母親の恋人たちとか、映画で描ききれなかったことがより詳しくわかる。

『車夫1〜3』いとうみく/著 小峰書店 2015年 2016年 2018年
 人力車に初めて乗る客を通して、人力車の乗り心地と主人公の車夫の紹介になっていて、導入部はとても上手い。しかし主人公が車夫になった経緯が親が無責任すぎて腹が立つ。1巻は面白く読めたのだが、2、3巻になると淡白すぎるせいか少し物足りなく感じた。

『朔と新』いとうみく/著 講談社 2020年
 作者は母親というものに何か含むところがあるのだろうか。『車夫』の母親もなんだかなあだったけど、こちらはそれ以上でちょっと読んでて気分悪かった。ブラインドマラソンの伴走者で『車夫』の主人公が出てきた時は驚いた。そういえば『車夫3』で伴走者と知り合ったのはこの話の構想があったからか。

『それはわたしが外国人だから?日本の入管で起こっていること』安井菜津紀/著 金井真紀/絵・文 ヘウレーカ 2024年(改訂版が2026年6月に刊行されたが、こちらは初版)
  タイトル通り、日本の入管で起こっていることを4つの事例を挙げてわかりやすく説明している。金井さんの絵やルビもふってあり、子供にもわかるように工夫されている。

『夜中に犬に起こった奇妙な事件』マーク・ハッドン/著 小尾芙佐/訳 早川書房 2003年
自閉症の少年クリストファーの語りで全編進むので、少し戸惑うところがある。自閉症とは本に書いてあるので使っているが、今ならもっと違う言葉を使うのかもしれない。彼の心の動きを丁寧に追っているので、読んでると少し疲れてくる。しかしこれは彼ほどではなくても、自分を上手く表現できない幼い子や、気後れしてすぐに言葉が出ない大人など、誰にでも当てはまることなのではないかと思う。

『1945年のクリスマス』ベアテ・シロタ・ゴードン/著 柏書房 1995年
  副題に『日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝』にあるように、彼女は憲法草案を書いた1人。残念ながら彼女が書いた草案はほとんどが削除されたそうだ。それが条文になっていれば、現在まで続く女性と子供の権利をめぐる戦いはこれほど厳しくなかっただろうに。

『天皇への敗北』國分功一郎/著 新潮選書 2026年
  「立憲主義」と「民主主義」のことを説明してあって、なるほどと思った。「いかなる権力も制限される」という原理と「民衆が権力を作り出す」政治体制とが組み合わさっているのが立憲民主主義であるという。民主的に決めたからといって何でも認められるわけではない。

ここを読むと、今国会で次々成立している法案は、数を頼みに政府が押し切っているもので、彼らは「立憲民主主義」がわかってないか、わかっていて無視しているのだろう。とんでもない政府だと暗澹たる気持ちになる
とりあえず記録だけー映画

とりあえず記録だけー映画

6月には映画を今までになくたくさん見た。
感想書く間も無く次の映画を見ることが続き、さすがに体力的にキツく、病院やその他の用事も重なり、なかなか更新できないでいる。とりあえず記録だけ残しておこう。

6/5 「金子文子 何が私をこうさせたか」
浜野佐知/監督 2025年 日本
 これは今に通じる話。文子の言葉がいちいち胸に突き刺さる。

6/6 「ブルーボーイ事件」
飯塚花笑/監督 2024年 日本
 1960年代にこんな裁判があったなんて知らなかった。これも今に通じる問題。当事者に向けられる目がとても辛かった。

6/12 「LOST LAND/ロストランド」
藤元明緒/監督 2025年 日本=フランス=マレーシア=ドイツ
 幼いロヒンギャの姉弟の旅。どんどん状況が悪くなりハラハラした。冒頭とラストの対比に号泣してしまった。

6/14 「クィーンダム/誕生」
アグニア・ガルダノヴァ/監督 フランス・アメリカ
 この生き方を貫くのはどれほどの勇気がいるだろう。まさに命がけ。

6/19 「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」
平良いずみ/監督  2020年
 沖縄の言葉ウチナーグチには「悲しい」という言葉がなく、それに近い「肝(ちむ)ぐりさ」がある。随所で「悲しくてやりきれない」の歌がウチナーグチで流れる。

6/20 「アバウトアス バット ノット アバウトアス」
ジョン・ロブレス・ラナ/監督 2022年 フィリピン
 まるで舞台劇のよう。ほぼ2人の登場人物の会話で成り立つ芝居。もう1人重要人物がいるが、その人物を2人がそれぞれに演じる場面がある。微妙に違うその人物の造形が、そのまま2人とその人物の関係性を表しているのが面白かった。

6/21 「日常対話」
ホアン・フィチェン(黄惠偵)/監督 2016年 台湾
 監督は同性愛者である母親にカメラを向ける。母親という1人の女性の個人史であるが、同時に時代や地域に根ざす偏見と差別、女性と社会全体の問題も浮かび上がってくる。終盤の監督と母親の対話が圧巻。

6/26 「日泰食堂」
冼澔楊(フランキー・シン)/監督 2024年 台湾・香港・フランス
 香港から船で30分の小さな島、長州。そこの小さな食堂に集う人々。食堂というよりテーブル付きの売店のよう。こののんびりした日常と、時期的に香港の民主化運動の緊迫した様子が交互に映し出される。親子か親戚かと思ったら常連さんだったという驚き。

6/29 「Riceboy ライスボーイ」
アンソニー・ジム/監督 2022年 カナダ
 映像がとても美しいが、少し変わったカメラの動きだなと思ったら、亡くなった父親の目線ということだった。

7/3 「シンプル・アクシデント/偶然」
ジャファル・バナヒ/監督 2025年 フランス・イラン・ルクセンブルグ
 心と体に染み付いた痛みと恐怖の記憶はいつまでも残る。彼らの今後はどうなるのか。

7/10 「霧のごとく」
チェン・ユーシュン(陳玉勲 Chen Yu-Hsun)/監督 2025年 台湾
 「湯得章」で知った台湾の戒厳令と白色テロの時代。特務員が目を光らせ、乱暴な警官に些細なことで殴られ、搾取しようとする悪人が跋扈する社会。そんな中でも人々の情はある。処刑された兄の遺体を引き取るため、田舎から出てきた少女が出会う様々な人たち。

7/17 「済州島四•三事件 ハラン」
ハ・ミョンミ/監督 2025年 韓国
 「スープとイデオロギー」で知った済州島事件。自国の悲惨な歴史をここまで救いなく描くのかと驚愕した。全編済州島でロケした景色が美しいだけに、殺戮の残虐さが際立つ。子役の少女の演技が素晴らしかった。
『天幕のジャードゥーガル』アニメ化

『天幕のジャードゥーガル』アニメ化

愛読している漫画『天幕のジャードゥーガル』がアニメ化されたので録画して見た。初回は第1話と第2話が連続して放映された。
いやあよかった!あの可愛い絵柄のまま、美しいカラーになって、舞台となったトゥースの街並み、ファーティマ奥様の家が描かれその中を登場人物が生き生きと動き回る。冒頭から引き込まれた。
ちょうど原作の4話分が1、2話で描かれ、幸せな日常から一転凄惨な略奪と殺戮へ。舞台はいよいよモンゴルへ。原作のどこまでやるのかな。多分お話の区切りとしては、オゴタイ即位後のボラクチンの暗躍に翻弄された後、あらためて復讐を誓うところまでか。ちょうど4巻の25話、アニメだと13話くらいの分量になる。このクオリティでぜひ完結まで続けてもらいたい。
オープニングに女性たちが出てきて、最初はシタラ(ファーティマ)、ドレゲネ、モゲ、ソルコクタニくらいしか見分けられなかったけど、後で見直したらちゃんとキルギスタニもクランもいた。そしてそしていないはずがないボラクチンは、なんと顔はうつさず手だけ!さすがはボラクチン様。格が違います。

月1回のwebの連載で読んでてもう5年だけど、アニメを見てあらためて気付かされたことも多く、原作を確認して情報量の多さに驚いている。現在既刊は5巻だけど、今月6巻の刊行があり、同時に副読本の『もっと!天幕のジャードゥーガル』も刊行されるという。2冊とも予約した。読むのが楽しみ。
マイケルのCD

マイケルのCD

映画「マイケル」が上映中で割と評判がいいらしい。近所でやっていたら見に行きたいとは思うけど、シネコンには行きたくないので、そのうちテレビで放映するだろうから、その時見ようと思う。
思えばマイケルが亡くなった後、CD聴いたりDVD見たり書籍買ったり映画「This is IT」見に行ったり、しばらくマイケル三昧だった。

映画「マイケル」を機にまたマイケルが聴きたくなって、久しぶりにCDを出してきた。当時「ジャクソンズ」時代のも含めたくさん聴いていたけど、今1番いいなと思うのは「INVINCIBLE」。あまりとんがってない曲が多くて耳に心地よい。特に「SPEECHLESS」は大好き。
もう一つモータウン時代のマイケルの曲を集めた「メロウ・マイケル Mellow Michael」この中にはマイケルの曲の中で「SPEECHLESS」と並んで1番好きな「I’ll Be There」(しかもアコースティック・ヴァージョン!)や「ベンのテーマ」や声変わりして大人の声になる過渡期の「想い出の一日」も入っている。

「I’ll Be There」「想い出の一日」「SPEECHLESS」の3曲でプレイリストを作った。子どもから少年期を経て大人の声へ変わっていくマイケル。どの時代の声もいい。そして本当に歌が上手い。
映画「金子文子 何が私をこうさせたか」

映画「金子文子 何が私をこうさせたか」

映画「金子文子 何が私をこうさせたか」
浜野佐知/監督 2025年

6/5 OttOにて鑑賞

100年前「大逆罪」で死刑判決を受けその後無期懲役に減刑されながら刑務所内で自死した金子文子。彼女の判決から自死に至るまでを描いた作品。

「大逆罪」といえば、明治時代の幸徳秋水と管野すがの「大逆事件」として知っていたが、他にも「大逆罪」が適用された事件があったことは知らなかった。金子文子を知ったのは割と最近で、こんな女性がいたのかと驚いた。

パンフレットを読むと、金子文子は1923年9月3日、関東大震災の際の官民による朝鮮人虐殺を正当化するために、皇太子を狙った爆弾犯というでっち上げの罪で恋人の朴烈と共に検束された。その罪をあえて否定せず、日本の国家と対峙して思想的な闘いを展開したという。約3年の予審尋問、公判を経て1926年3月25日死刑判決。4月6日恩赦により無期懲役に減刑。7月23日収監先の刑務所内で自死。23歳。

彼女の生い立ちなどは回想で描かれ、主に描かれるのは判決後移送された刑務所(宇都宮刑務所栃木支所)での、転向文を書かせようとする刑務所側との攻防だ。

とにかく彼女の発する言葉ひとつひとつが深く胸に突き刺さり、頷くことばかりだった。自分を踏みつける権力の暴力に徹底して抗う激しい姿に圧倒された。

意外だったのは刑務所がちゃんと人道的な扱いをしていたこと。もっと強圧的かと思ったけど、支所長は暴力的ではない。文子の生い立ちが書かれた新聞を読み女性看守にも読むように勧めたり、教誨師も地元の人間では手に負えないとなったら、東京から呼び寄せたりしている。特高課長や上司の「手ぬるい、拷問すればいい」という批判にも「それはできない。刑務所は更生のためにある」と応えるし、文子に手を挙げる特高を止めようとしたり。
そんな彼も文子の天皇制を批判する文を見た時は激昂する。「お前はこの国を根本から否定するのか」と叫び、彼女を懲罰房に入れる。天皇を神とする大前提のもと社会が構成されていた当時としては、国のあり方をまるっきり否定する考えは許されるものではなかったのだろう。

支所長、看守、教誨師、予審判事など彼女に直接関わった人々が、彼女に比較的好意的だったのは興味深い。

判決までの刑務所内では、手記の執筆や外部との手紙のやり取りなどもあったらしいが、無期懲役で宇都宮刑務所栃木支所に移送されてから自死までのことは、明らかになっていないという。彼女の遺書や原稿類は刑務所側の手で隠されたのだそうだ。それなら彼女の自死も、もしかしたら拷問による虐殺死だったかもしれないと疑ってしまう。
彼女の印象的な台詞は、パンフレットに彼女の自伝や公判調書の言葉として紹介されている。それらとわずかに残された短歌から刑務所での様子が描かれている。実際に刑務所内でのやりとりではなかったかもしれないが、彼女自身の言葉であることに変わりはなく、その言葉にわたしは激しく心を動かされた。
彼女の言葉はまさに今に通じる言葉だった。100年前と今と、実は何も変わっていないのだ。彼女のような勇気、行動力はわたしにはないが、せめて権力の理不尽な抑圧、強制には全力で抗っていきたいと思う。
洗濯機が壊れた

洗濯機が壊れた

今朝洗濯の途中でブザーが鳴りエラーコードが表示され、洗濯機が動かなくなった。最近脱水の時たまにガラガラ音がするようになっていて、気になってはいた。買ってから13年経っているのでそろそろ寿命かな。
3年半前一度動かなくなって、その時はちょうどリフォームのため仮住居へ引っ越す時で、仮住居に移動したらまた動き始めたので、そのまま使い続けていた。でもいずれまた動かなくなるだろうと、ぼんやりとは覚悟していた。
覚悟はしていたけど、やはり動かなくなると焦った。最初の洗いの段階で動かなくなったので、洗濯物も水も入ったまま。せめて排水だけでもできれば良かったのだけど、仕方なく洗濯物を絞りながら引き上げた。
いつもの電気店に電話して来てもらい(定休日は水曜日なので幸い今日は開店していた)、一応排水はできたけれど、修理もできないし買い替えということになった。店に行って商品を見てからの方がいいのかもしれないけど、それだと配送は早くても明後日になるというので、今在庫があり午後には配送できるという機種に、その場で決めた。
午後2時半には配送されて、無事今日の分の洗濯が出来た。一応以前の機種の後継機種だが、(廉価版なので)それより若干機能は落ちる。でもとにかく洗濯できればいい。今日洗濯機が届かないと、タクシーで1番近くのコインランドリー(歩いて行けそうなところにはない)に駆けつけなくてはならないところだった。
痛い出費だったけど、毎日使うものなので仕方ない。できるだけ長く、できれば以前と同じく10年以上はもってくれよと祈っている。
本命登場

本命登場

今日最寄りのスーパーでついにジャズが登場した。ロイヤルガラもまだ少し在庫があり、同じ売り場に並んでいた。ロイヤルガラが売り場に出たのは先月5/23だったので、約2週間でジャズに切り替わったことになる。今年はa1、ロイヤルガラ、ジャズと3種類のニュージーランドのりんごに出会えた。ジャズがいつまで出回るのかわからないけど、できるだけ長く味わいたい。
映画「ホールディング・リアット」

映画「ホールディング・リアット」

映画「ホールディング・リアット」
ブランドン・クレーマー/監督 2025年 アメリカ

5/29 OttOにて鑑賞

2023年10月7日、ガザ地区の境界から2kmにあるイスラエル南西部の農業共同体、キブツ・ニールオズが、ハマスの武装勢力に襲撃され、住民およそ400人のうち30人が殺害、70人が連れ去られる事件が起きた。人質となった娘リアットを救出するため両親は必死の活動を開始する。

わたしは今まで見てきたニュースやドキュメンタリーや本などの情報から、イスラエルの非人道的なガザ攻撃に心を痛めてきたので、イスラエル側から見たこのドキュメンタリーがどういうものか少し構えていた。でも特にイスラエル寄りというわけでもなく、家族の活動を追いながら、歴史的政治的問題も映し出し、今のパレスチナ問題をきちんと描いていた。

ハマスの襲撃による被害は「ネタニヤフ調書」でも見ていたが、あらためて焼け爛れた家の中や血の跡が残る外壁などを見ると、被害の甚大さがわかる。これではハマスやパレスチナへの憎しみが増すばかりで、平和への道は遠いと思ってしまった。リアットの息子さんや妹さんが「彼らに対して感謝なんかしない」「これでどうやって共存できるの?」と言っていたけど、そう思うのも家族にしてみれば無理はないだろう。家族を奪われた人の悲しみと苦しみはイスラエルでもパレスチナでも同じはずだ。

リアットの父親イェフダはかなりネタニヤフに対して批判的だった。この批判も「壁の外側と内側」で見たことがある。
彼はリアットたち人質を救うために、アメリカに働きかける代表団の一員として、リアットの息子と共に訪米する。さまざまな集会に出席し人質開放を訴えていくが、思わせぶりに近づいてくる人物もいたり、自分の真意が伝わらない苛立ちも見せている。イスラエル絶対支持の集会もあればパレスチナ支援の集会もあった。
イスラエル支持の集会を見ていると、アメリカとイスラエルの結びつきの強さを感じて、これではどんなに国際的に非難されようと、イスラエルが平気で無視するのも当たり前だと思った。何があってもアメリカが味方なんだから大丈夫と信じているのだろう。

そんななかアメリカで中東史の教授をしているイェフダの兄の言葉が印象的だった。彼はこの問題は今に始まったことではなく、1948年のイスラエル建国の際のナクバから始まると言っていた。これは本当に真っ当な意見だった。

ここで彼ら家族がアメリカからイスラエルに移住したことが分かった。イェフダの兄も最初は移住したけど、その地がパレスチナ人の村の上に建てられたことを知りアメリカへ帰ったという。この兄はイェフダに「協力は惜しまないけど、政治的な考えは自分とは違う」と告げていた。

家族を救いたいという思いは同じでも、そこに各人の価値観の違いがあり、なかなか進まない開放に苛立ちぶつかり合う姿も、綺麗事で済ませずきちんと見せていた。
リアットが解放され家族と再会できたことは素直によかったと思う。そして驚いたのはこの再会で終わらず、リアットのその後を見せていたこと。

地元のラジオ番組でガザで暮らしていた時のことを話すリアット。自分を拉致した者の家族の世話になっていたこと。その家族といろいろなことを話したということ。それによって自分の知らなかったことを知ったのだろう。映画のラストに彼女が言っていた。彼女はガザの壁のすぐ近くに住みながら、その向こうのことは何も知らなかった。考えてもいなかった。これは多くのイスラエルの人たちがそうなのだろうと思う。リアットは高校の教師で、映画でホロコースト記念館で生徒にゲットーの説明をしている姿があった。その彼女でさえガザに連れ去られるまでは、壁の向こうのことに思いを致すことができなかったのだ。ゲットーと壁に囲まれたガザと何の変わりがあるのだろう。

リアットが解放されたのは2023年11月29日。一緒に連れ去られた夫の遺体が返還されたのが2025年6月11日。ハマスの襲撃でイスラエル全体で約1200人が殺害、251人が人質となった。最後の人質の返還(遺体)が2026年1月26日。

人質の解放が終わってもガザへの攻撃はやまない。ヨルダン川西岸地区でもイスラエルの侵略が続いている。少しでも早く平和が訪れるように祈るしかない。
映画「オーロラの涙」

映画「オーロラの涙」

映画「オーロラの涙」
ローラ・カイエラ/監督・脚本 2024年 イギリス・ポルトガル

5/22 OttOにて鑑賞

ポルトガルからの移民オーロラは、スコットランドの巨大物流センターで働いている。そのオーロラの日常を淡々と映していく。
一日中商品を取り出す作業に明け暮れ、疲れてシェアハウスに帰宅後は簡単な夕食を取る。特に親しい友人もなく(通勤に車に乗せてもらう同僚がいるが)休憩時間に食事しながら少し会話するくらい。シェアハウスの住人とも必要最低限の会話しかしない。その代わりしょっちゅうスマホをいじっている。
その様子を見るうち彼女がギリギリの生活をしていることがわかってくる。贅沢をするわけでもなくこんなに真面目に働いているのに、貧困から抜け出せないでいる。見ているだけで息苦しくなってくる。

ある日うっかりスマホを落としてしまい、壊れたスマホの修理代を払ってから、彼女の生活が目に見えて変わっていく。食費を削り、シェアハウスの電気代の支払いを肩代わりしてもらったり、会社がイベントで用意したケーキを食事代わりに貪る。もうどうすればいいのかわからない。
ようやく転職希望の職場の面接を受けることになり、少し希望が見えた彼女のやることが、ちょっと贅沢なケーキを買ったり、面接のためにメイクをしてもらったり(美容部員さんがいい人だった)なんかいじらしくて泣けてくる。

面接で「あなたがどんな人か知りたい。仕事以外ではどんなことをしているか、趣味は何か」などを聞かれ、自分には語るべきことが何もないことに気づき愕然とする。思わずちょっと聞き齧った話を、自分のことのように話してみたりするが続かない。ここは辛かった。彼女がもっと狡ければ適当に話をすることもできたろうに、正直な彼女は自分の嘘に耐えられなくなってしまう。この結果がどうなったかは描かれないが、これは彼女の方から断ったのかなと思う。給料の支払いについて聞いた時、週払いではなく月払いで、すぐ働いたとしても来月(あるいは再来月?)との答えだったから。それまでの生活費が今の彼女にはないから。
その帰り道だろうか、公園で倒れている彼女を管理人の老人が発見する。意識がないのかただ寝ていただけなのかわからないけど、この老人は彼女を介抱しようとする。その老人に体を任せ腕に抱きつく彼女。やがて立ち上がり礼を言って去っていく。人の親切、心遣い、温もりが嬉しかったのだろうか。この場面は、こんな世の中でもまだ希望があると思わせてくれたような気がした。

とにかく見ている間中辛くて辛くてたまらなかった。決して彼女が怠けているわけでも贅沢しているわけでもないのに、どうしてもっと報われないのか。しかし今の私たちの生活は、こんな過酷な労働環境に居る人々のおかげで成り立っていることも事実なのだ。そう思うと申し訳なくなってくる。

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