『新訳 リチャード三世』
『新訳 リチャード三世』
シェイクスピア/著 河合祥一郎/訳 角川文庫 2007年
ちくま文庫の松岡和子役を読んでから、あらためて再読。やっぱり訳がかっこいい。原文のリズムにこだわり声に出しながら訳した(訳者あとがきより)そうで、これは目で読むより耳で聞きたくなる。わざわざタイトルに「新訳」と付けているのが、訳者のこだわりと自負が感じられる。
読書会でも話題になったのだが、わたしたちには唐突に思える出来事も、当時の観客にとっては周知の事実なので詳しい説明が省かれている。だから『ヘンリー六世』を先に読んでいた方がその続編として理解できる。読むのに苦労したが、やはり読んでよかった。
『ヘンリー六世』でも思ったけど、次々と起こる出来事が必ずしも正確な時代順になっているわけではない。まるでヘンリー六世の死とクラレンスの死とエドワード四世の死が同時期に起こっているのかと思うが、実際には何年間にもわたってる。ヘンリー六世とエドワード皇太子の死は1971年、クラレンスの死は1478年、エドワード四世の死は1481年。観客には出来事を並べて見せていればそれで通じるので問題ないのだろう。またシェイクスピアの推定執筆年代では初期の作品らしいので、まだ作品としての完成度が後期のよりも高くないのかもしれない。そして戯曲は実際に舞台で演じられてこそ完成するのだろう。機会があればぜひ実際の舞台を見て見たいと思った。
この『リチャード三世』については、他に読んだりみたり調べることが次々出てきて、大変だったけれどとても楽しかった。白水Uブックス版の巻末の「薔薇戦争関係系図」を拡大コピーして常に側に置き、在位年や生没年を書き込みながら読んだ。何度も繰り返して見ているうちに、ややこしかった系図がだんだん面白くなってきた。フランスに逃れたドーセット侯の子孫がジェーン・グレイ(ヘンリー八世の妹の孫でもある)ということもあり、漫画『セシルの女王』との関連に思いを馳せたり、ランカスター公ジョン・オブ・ゴーストの2番目の妻がカスティリア王ドン・ペドロの娘である『アルカサルー王城』の外伝「公爵夫人の記」を読み直したりした。またアル・パチーノの映画「リチャードを探して」を再見して、このキャストで全編撮られた映画を見たかったなあと思った。アル・パチーノのリチャード三世、似合ってたから。
シェイクスピア/著 河合祥一郎/訳 角川文庫 2007年
ちくま文庫の松岡和子役を読んでから、あらためて再読。やっぱり訳がかっこいい。原文のリズムにこだわり声に出しながら訳した(訳者あとがきより)そうで、これは目で読むより耳で聞きたくなる。わざわざタイトルに「新訳」と付けているのが、訳者のこだわりと自負が感じられる。
読書会でも話題になったのだが、わたしたちには唐突に思える出来事も、当時の観客にとっては周知の事実なので詳しい説明が省かれている。だから『ヘンリー六世』を先に読んでいた方がその続編として理解できる。読むのに苦労したが、やはり読んでよかった。
『ヘンリー六世』でも思ったけど、次々と起こる出来事が必ずしも正確な時代順になっているわけではない。まるでヘンリー六世の死とクラレンスの死とエドワード四世の死が同時期に起こっているのかと思うが、実際には何年間にもわたってる。ヘンリー六世とエドワード皇太子の死は1971年、クラレンスの死は1478年、エドワード四世の死は1481年。観客には出来事を並べて見せていればそれで通じるので問題ないのだろう。またシェイクスピアの推定執筆年代では初期の作品らしいので、まだ作品としての完成度が後期のよりも高くないのかもしれない。そして戯曲は実際に舞台で演じられてこそ完成するのだろう。機会があればぜひ実際の舞台を見て見たいと思った。
この『リチャード三世』については、他に読んだりみたり調べることが次々出てきて、大変だったけれどとても楽しかった。白水Uブックス版の巻末の「薔薇戦争関係系図」を拡大コピーして常に側に置き、在位年や生没年を書き込みながら読んだ。何度も繰り返して見ているうちに、ややこしかった系図がだんだん面白くなってきた。フランスに逃れたドーセット侯の子孫がジェーン・グレイ(ヘンリー八世の妹の孫でもある)ということもあり、漫画『セシルの女王』との関連に思いを馳せたり、ランカスター公ジョン・オブ・ゴーストの2番目の妻がカスティリア王ドン・ペドロの娘である『アルカサルー王城』の外伝「公爵夫人の記」を読み直したりした。またアル・パチーノの映画「リチャードを探して」を再見して、このキャストで全編撮られた映画を見たかったなあと思った。アル・パチーノのリチャード三世、似合ってたから。
コメントを書く...
Comments