娘が、映画「ずっとお城で暮らしてる」の冒頭で、メリキャットが「リチャード三世」の朗読レコードを聞いているシーンがあった、と言い出した。
シャーリー・ジャクソンの原作を2019年に映画化したもので、2021年にWOWOWで放送があった時に見て、感想をツイッターに投稿していたのを、偶然見つけて思い出したのだという。わたしもこの映画見ていたのけど、そんな場面覚えていなかった。
幸い録画したものをBlu-rayにコピーしてあったので、冒頭の部分を見てみた。おお〜たしかにレコードから流れてくる声は『リチャード三世』のセリフだ!第1幕第3場、クラレンスにさし向ける殺し屋たちと話す場面の前のリチャードの独白だ。これは原作にはない場面だけど、原作の冒頭でメリキャットが自分の好きなものとして3つ、姉、リチャード・プランタジネット、毒キノコの順に挙げている。このリチャードはリチャード三世の父ヨーク公のことなので、原作ではリチャード三世本人が好きという記述はない。でも父と息子だし、メリキャットが聞くのにこのセリフは何かふさわしい気がする。この部分を使おうと思ったのは演出家か脚本家か、いずれにしても製作陣はメリキャットに似合うと思ったのだろうなあ。
思いがけないつながりを見つけて、こういうことがとても楽しい。
写真は原作本。
『ずっとお城で暮らしてる』
シャーリィ・ジャクソン/著 市田泉/訳 創元推理文庫 2007年
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