『天幕のジャードゥーガル』5巻 | 日々の雑記
『天幕のジャードゥーガル』5巻

『天幕のジャードゥーガル』5巻

『天幕のジャードゥーガル』5巻 トマトスープ・著 秋田書店 2025年

毎月のweb連載で読んではいるけど、更新されると前の話は読めなくなるので、細部を忘れてしまう。書籍でまとめて読めるのはありがたい。表紙はモゲ。彼女はいい子なので陰謀や抗争に巻き込まれるのは辛いけど、ボラクチンが弱ってくると、代わりにファーティマたちと争うことになるのかもしれない。
今までボラクチンやソルコクタニの器の大きさ政治的手腕に圧倒されてきたファーティマたち。ようやく一矢報いられるか。

ボラクチンのドレゲネ評「思慮は浅いが野心の強い女」ああ、ボラクチンには彼女らの「野心」が何かまでは分からないのだ。それは権勢欲ではない。暗い炎のように強い私怨だ。まさかモンゴルを滅ぼすことが望みだなんて想像もつかないのだ。ソルコクタニもそうだが、優秀でありすべて持っていて奪うほうの人間である彼女たちには、虐げられ大切なものを奪われたものの一途な思いが理解できない。それは将来を見据えた自分の利益など考えない、ただただ怨みを晴らしたい一念。為政者の考えではないのだ。為政者として見ていてはファーティマたちの企みを見抜けない。そこにファーティマたちの勝機がある。
今回クチュもそれが理解できなかったが為に命を落とす。(作者の言うように「その真相は謎のままで、どんな可能性もそれ以上のものではない」が、この作品ではそういうことになっている)

いいところで続くけど、作者の都合で連載が隔月になり、夏以降は休載になるという。残念だけど仕方ない。
その代わりといっては何だけど、アニメ化のニュースが出て驚いた。

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