ちょっと前の朝、家事のあいまにふいっと口をついて出た言葉がある。
掌(て)にうける
早春の
陽ざしほどの生き甲斐でも
ひとは生きられる
伊藤桂一の詩「微風」の最初の一節。
高校の時好きだった詩だ。
あの頃好きな詩をいくつかノートに書き写して愛誦していた。今思うと気恥ずかしい。
これも『氷菓』を読んで高校時代を懐かしく思い出していたせいか。こんなに引きずるとは思わなかった。
「微風」は『愛の詩集』で出会った詩。
『愛の詩集』新川和江・編 集英社コバルト・ブックス 1968年
新川和江編のコバルト・ブックスには他に『若き日の詩集』『季節の詩集』『山と高原と湖の詩集』を持っていた。このシリーズで知った詩は多い。
八木重吉の「素朴な琴」も『季節の詩集』で知った。
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