『僕には鳥の言葉がわかる』
鈴木俊貴/著 小学館 2025年
学問とか研究とか聞くと小難しいものだと構えてしまうけど、構えない文章がユーモラスで著者の興奮がこちらにも伝わり、ワクワクしながら楽しく読んだ。
学問ってまず「好きなこと」から始まるんだ!ああ、いいなあ、これは嬉しい。でもその研究は地道で根気のいるフィールドワーク。仮説を立て、その検証のため膨大なデータを集める。それは並大抵の苦労ではないだろう。でもそれを感じさせず楽しく読ませるなんてすごい。普通に読み物としてとてもおもしろかった。
著者はこの研究を通して動物言語学という新しい学問を立ち上げたという。何も特別な鳥ではなく、シジュウカラに注目したこと。学問の世界、研究者への道はこんなに身近にあるものなのか。この世界にはまだまだ知らないこと分からないことは多い。その広い世界の入り口をのぞかせてくれたことに感謝したい。子どもたちにも未来への希望が与えられたと思う。
世界についての新たな気づきや発見を得ることは、特別な場でなくても、誰しも日常の暮らしの中で体験できるものーこの著者の言葉が嬉しい。
シジュウカラの鳴き声はよく聞くけど、違いまでは意識したことなかった。
特別付録のシジュウカラの鳴き声で確認してみたら、どうやら聞いたことあるのは「縄張り宣言」「警戒しろ」「集まれ」みたいだ。
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