映画「おくびょう鳥が歌うほうへ」
ノラ・フィングシャイト/監督 2024年 イギリス/ドイツ
4/6 OttOにて鑑賞
何と表現すればいいのだろう。オークニー諸島の荒々しい自然に晒され巻き込まれ吹き飛ばされ、主人公ロナを演じるシーシャ・ローナンをひたすら見つめ続けた時間だった。
シアーシャがアルコール依存症の女性を演じる、という情報だけで見たので、いろいろ戸惑った。
時系列が前後するので見ている間中混乱して非常に疲れた。鑑賞後自分なりに時系列を再構築して、なんとか何が起きているか理解できたような気がする。これが出来るのも、それだけ各場面の映像が、強烈な印象を残しているからだろう。何でこんなややこしい構成なのかと思ったけど、これはずっとロナ自身の視点から描かれていて、そのせいでロナの混乱状態が、そのまま自分のことのように感じられた。だから疲れた。
シアーシャの繊細な表情、突発的に破壊的に暴れ回る行動、とにかく目が離せなくて、痛々しくてたまらなかった。
ラスト近く荒れる波を指揮するかのようなシアーシャの動きが美しく、そこに過去のさまざまな映像が重なり、それら全てを彼女が自分の内に取り込み自在に扱っているかのように見えた。彼女が、父親が風をコントロールしていると思っていた、と語る場面があったけど、この場面の彼女がまさにそのようであった。
ところどころ神話的イメージもあり、言葉でなく映像が物語っているようだった。
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