オルファースの絵本 | 日々の雑記
オルファースの絵本

オルファースの絵本

 『根っこの こどもたち 目をさます』『ねっこぼっこ』でオルファースを知って、他の絵本も図書館から借りてきた。

34歳で逝去したオルファースの残した絵本は8作。そのうち日本で出版されたのは6作。

福武書店から2作、平凡社から6作、童話館から2作。

福武書店
『ねっこぼっこ』生野幸吉/訳 1982年9月
『ちょうちょうのくにへ』松居友/訳 1991年3月

平凡社
『森のおひめさま』秦理絵子/訳 2003年2月
『うさぎのくにへ』 〃 2003年4月
『風さん』     〃 2003年9月
『ゆきのおしろへ』 〃 2003年12月
『ちょうちょのくに』〃 2004年4月
『ねっこぼっこ』  〃 2005年5月

童話館出版
『根っこのこどもたち 目をさます』石井桃子/ 訳 2003年3月
『かぜさん』さがの弥生/訳 2012年1月
(この『かぜさん』だけは、図書館になかった)

最初にオルファースの絵本を出版したのは、福武書店。福武書店は本当にいい児童書いっぱい出していたのに、ベネッセになって児童書出版から手を引いたのは残念だ。

平凡社が2003年からオルファースの絵本を次々に出版していた。出版社のサイトを見ると6冊セットの販売もあった。その時知っていたら購入したのに〜(T . T) 復刊してほしい。

出版社が違うとタイトルも訳者も違い、元にした原書も違ったりしている。出来るだけオリジナルに近いものを読みたいけど、そうすると平凡社版になるのか。

平凡社の『ちょうちょのくに』の訳者あとがきに
ー『ちょうちょのくに』の初版の約20年後に、児童文学作家アルベルト・シックストゥスが、オルファースの絵に合わせてテキストを書き、現在ドイツではそちらが復刻されているが、本書はテキストもオリジナルのオルファースのものから翻訳した。ー
とある。

本国ドイツでさえオリジナルでないテキストが使われているのには驚いた。長く読み継がれていくためには仕方ないことなのかもしれないけど…。

この「ちょうちょのくに』がオルファースの遺作で没後まもなく出版された。

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