銀の馬車

銀の馬車

キャロル・S・アドラー/著 足沢良子/訳
金の星社 1983年刊

図書館で児童書の書架を通るたび気になっていた本。ファンタジーかな?と思っていたら、偶然にも先に読んだ「サマセット四姉妹の大冒険」とちょっと似た話だった。家族内で居場所がない子どもの心が、いい隣人や遠く離れた親戚とのふれあいで再生するという話はよくある。ここでは夏の間預けられた祖母の家での生活が、主人公を成長させる。これ、とてもいい話だった!
両親が離婚し、忙しい母親との仲はギクシャクし、幼い妹には振り回されイライラするクリスの気持ちは本当によくわかる。同時に母親の気持ちもよくわかる。たぶん母親とのすれ違いの反動なのだろうけど、父親を美化してしまうクリス。自分こそがあの素晴らしい父親に愛されているのだ、という思い込み。でもそうでも思わなければ、やりきれなかったのだろう。実際の父親の姿があまりにも酷すぎたのが、ちょっと一方的すぎるかな。亡くなった叔母のことも少し気になる。苦しさを乗り越え、希望を見いだして再出発するクリスたちを、心から応援したくなる。

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