阿・吽 6巻

阿・吽 6巻

おかざき真里/著 小学館 2017年6月刊
冒頭が霊仙の毒殺場面なのでビビる。そういえば既刊で彼は悲劇的最期を遂げるとあったなあ。橘逸勢の最期についても言及してあり、歴史上の事実とはいえ、この若い彼らのその後を思うと辛い。逸勢については昔杉本苑子の「檀林皇后私譜」でも読んだ。もう一度読みたくなった。

どこまでも孤高の最澄、どこまでも広く深い空海。どちらも天才。求めるものは同じ。なのに立場が違う。最澄は「運がない」と言われる。それを「知っている」と答える最澄。
その後のことを思うとどうしても最澄に肩入れしてしまう。昔読んだ永井路子の『氷輪』、司馬遼太郎の『空海の風景』。それぞれ最澄と空海を描いた作品だが、『空海の風景』で「最澄は雑密を学んだ」という言葉に胸が痛んだ。

この巻で描かれるように、どんなに空海と一緒に学びたかったろう。だが「救ってくれ」と言う叫びに背を向けることは出来なかった。それが最澄。それが運命。
空海は本当に魅力的。一緒にいて楽しいだろう。最澄は何とかして支えたくなる。天才が側に居たら厄介だ。

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