ブリット-マリはただいま幸せ | 日々の雑記
ブリット-マリはただいま幸せ

ブリット-マリはただいま幸せ

アストリッド・リンドグレーン / 著 石井登志子 / 訳
徳間書店 2003年刊

1945年に出版されたリンドグレーンのデビュー作。10歳から15歳ぐらいの少女向け懸賞小説に応募し、二等を受賞した作品。主人公は15歳の少女で、ペンフレンドに当てた手紙形式になっている。そのせいか「あしながおじさん」に似た感じ。少しもたもたした感じなのはやはり処女作だからかな。でも家族のこと友人のこと将来のことなど、この年代の少女らしい出来事や考えが素直に綴られていて微笑ましい。
将来の希望として、結婚はもちろんしたいけど、その前に勉強したい。そしてきちんとした仕事をしたい、できればジャーナリストになりたい、と書いてある。これはたぶんリンドグレーン本人の当時の希望だったのだろう。

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