「日時計」読了。これでシャーリィ・ジャクスンの作品はほとんど読んだことになる。
最初に読んだのは「ずっとお城で暮らしてる」だった。タイトルと表紙のイラストから、てっきりファンタジーだと思ってた(^^;)
今年に入り「くじ」をweb上で読んで衝撃を受け、俄然彼女に興味がわき図書館で借り、市内の図書館にない時は他館から取り寄せてもらい(ほとんどがそれ)読み続けた。
読んだ順に
「ずっとお城で暮らしてる」創元推理文庫
「たたり」創元推理文庫(以前は「山荘綺談」今は「丘の屋敷」とタイトルが変わっている)
「くじ」(短編集)ハヤカワ・ミステリ文庫
「処刑人」創元推理文庫(別の訳者で「絞首人」文遊社刊がある。原題からは「絞首人」の方が合ってると思う)
「なんでもない一日」(短編集)創元推理文庫
「鳥の巣」国書刊行会
「日時計」文遊社
やっぱり最初に読んだ「ずっとお城で暮らしてる」と有名な「くじ」「たたり」がおもしろかった。それと意外に「鳥の巣」「日時計」もおもしろい。こうしてみると長編の方が私の好みにあったみたいだ。(「処刑人」を除いて)
嫌な人ばかりの嫌な話が多いけど、短編の方がそれが強い。オチを最後まで書かないのが多い。それと人の話をちゃんと聞け!と思う場面がけっこうあった。これちゃんと聞いてたらその後の悲劇というか事件は防げたはず。
ホラーと謳っていてもそんなに怖くない。どよーんと暗くなくて、わりとあっけらかんとしてる。主人公幸せそうだし(「ずっとお城で暮らしてる」)。でも巻き込まれた方は悲惨だからやはり怖い?そういう怖い話をこの筆致で書くのがすごいし、やはり上手いんだろうと思う。
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