音の糸 | 日々の雑記
音の糸

音の糸

堀江敏幸 小学館 2017年刊
素敵な装幀。音楽雑誌に連載されていた記事をまとめたもの。全般音楽には疎いので、ここで挙げられてる演奏家については知らない人が多い。でも読んでて楽しかった。
「世界を生み出す針圧」ではフィギュアスケートについて書かれており、おおおこんなふうにフィギュアスケートを表現するのかと新鮮だった。
「むずかしさの土台」ではモーツァルトの父親についての吉田秀和さんの言葉を紹介していたが、それにハッとした。父親は息子がむずかしい音楽を書こうとすると、もっとやさしくと諭しつづけた、という言葉。たしかにわたしの好きなウィーンミュージカル「モーツァルト!」でそういう場面があった。しかしわたしはその場面は、息子の才能を理解せず矯めてしまうダメな父親、と受け取っていたので驚いたのだ。わたしの感じ方が浅いのか演出のせいなのか、どちらかはわからないが、違った見方を教えられてよかった。
そういえば映画「アマデウス」でも、皇帝がモーツァルトに「音が多すぎる」というようなことを言っていた。こういうエピソードが実際にあったということだろうか。

name
email
url
comment

NEW ENTRIES
『煙のように消えるねこ』(04.19)
お気に入りの店(04.17)
草取り(04.17)
シレネ・カロリニアナ(ピンクパンサー)(04.11)
白い桜(04.10)
池の周り(04.10)
ようやく満開(04.10)
『赤毛のアン』について(04.09)
『花売りセンパチュンチュン』(04.08)
『ヒマラヤの民話を訪ねて』(04.08)
RECENT COMMENTS
TAGS
TV ドラマ 映画 音楽 雑記 手話 読書 読書会 舞台 漫画
ARCHIVES
LINKS
RSS
RSS