黄昏に眠る秋 | 日々の雑記
黄昏に眠る秋

黄昏に眠る秋

ヨハン・テリオン/著 三角和代/訳
早川書房 2011年刊
舞台がスウェーデンの霧深い島(エーランド島)で、事件が子供の行方不明なので、もうそれだけで暗い。また探偵役が引退した船長で施設に入っている80歳の老人なので、動きが制限されることもあり、最初のうちは少し退屈だったが物語が進むにつれおもしろくなってきた。終盤はそれまでと打って変わって展開が早くなり、活劇もありハラハラした。事件の真相はだいたい予想はついたけど、ある部分は予想できず驚いた。厳しい自然とそこに暮らす人々の生活を描いて、雰囲気はミステリーというより人間ドラマという感じ。

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