読書会
今月の読書会が終わった。
いつも通りメンバーの熱い感想に盛り上がった。
作品の感想はほぼみんな同じなのだが、それぞれが気になる点をそれぞれに熱く語り、そこからまた違う観点からの感想に移る。
ある人は作品から受けた印象から新たな物語を紡ぎ出し、ある人は作品中の絵画を実際に見た感想を述べ、ある人は今一つ理解出来なかったので関連書籍を読んだらこれが大当たり!と興奮して内容を教えてくれ、というように一つの作品から限りなく世界が広がっていった。こういう楽しみ方が出来るのは作品の良さもあるし、やはり読書会の醍醐味だろう。
もう30年以上続きわたしが参加してからも20年になる。半数が高齢者だけどまだまだ皆さん元気なので、これからも出来るだけ長く続けていきたい。
みんなと違う感想を述べてもかまわない。
実は先月みんなが褒めてたけれど、わたしは読了後最後まで肯定か否定かで揺れていたので、どっちを取るか迷った末に空気を読まず思いきって否定的な方を言ってみた。結果賛同はされなかったけれど一定の理解は得られた。
「現代の考え方、視点で見るからそう取ってしまったのね。この時代はそうじゃなかったので、そこを踏まえて読まなきゃ」
「でもたしかに今なら大問題になっていたろうね。この時代だからこそ成立した話として受け止めればいい」
全面的に否定されず、でもわたしの一方的な見方を指摘もしてくれて、納得できた。いろいろな読み方意見はあっていいという空気は心地よい。このおかげで長く続けていられる。
レポーターの時は調べものに苦労するけど、それがまた楽しみでもある。知らなかった作者、作品、関連する事柄、書籍、どんどん知りたいことが増えてくる。レポーターの時にその作者が好きになり、そこからさらに他の作者作品へと、読書の幅も広がる。
来年度はレポーターを2回担当する。どんな世界が広がるか今から楽しみだ。
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