第三の嘘

第三の嘘

アゴタ・クリストフ/著 堀 茂樹/訳
早川書房(ハヤカワepi文庫) 2002年刊

単行本は1992年刊行。
ひたすら暗い話だと思っていたけど、やはりこの三作でひとまとまりの話なんだということが、今回再読してよくわかった。
訳者が解説で、"結局「悪童日記」三部作は一つの物語の三つのバージョンなのであって、真相などというものはどこにも(書かれてい)ないと見るのが妥当だろう"と書いてあるが、それもまた一つの見方にすぎないのだろうなあ。真相は必ずしも書かれる必要はないのだろうから。

思い出すのはマキューアンの「贖罪」だ。あの作品でもブライオニーは、「こうあってほしかった真実」を書き続けている。それしか彼女には贖罪の方法がないから。アゴタ・クリストフにとってもこの作品は書かざるを得なかった物語なのだろう。

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