コマドリとミソサザイ | 日々の雑記
コマドリとミソサザイ

コマドリとミソサザイ

「だれがコマドリを殺したのか?」では、ダイアナのあだ名がコマドリで姉のマイラがミソサザイ。コマドリはかわいいけどミソサザイって?とちょっと驚く。こんなあだ名つけるか?と思ったけど、これは日本語だからそう感じるだけで、英語だとRobinとWrenなので別に変じゃない。コマドリもミソサザイもイギリスでは人気のある小鳥ということなので「愛するかわいい子」という思いでそう呼びたくなる気持ちは分かる。「小鳥ちゃん」とか「子猫ちゃん」という感じなのだろう。ただ訳文で「コマドリ」とか「ミソサザイ」と呼ばれてるので、どうもしっくりこない。ダイアナが自分のことを恋する相手に「コマドリと呼んで」と言ってるけど、これがマイラだったら「ミソサザイと呼んで」になり、ものすごく間抜けに聞こえる。ちっともロマンチックじゃない。だから訳文でも「ロビン」「レン」でいいんじゃないかな。

昔話や童謡ではコマドリとミソサザイは対で語られることが多いらしく、姉妹にこのあだ名をつけたのもイギリス人には納得できることなのだろう。雄のコマドリと雌のミソサザイが結婚する話もあるらしい。(「Cock Robin and Jenny Wren」)またジェニー・レンという名は小鳥のようにかわいい少女というイメージがあるそう。たしかにミソサザイよりうんとかわいいひびきだ。やっぱり訳文でもこちらを使った方がいいと思う。

それでも、マザーグースの歌詞で殺されるイメージのあるコマドリをあだ名にするのに、抵抗はないのかなあという疑問が残る。

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