7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT 2

7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT 2

ハロルド作石/著 講談社 2017年7月刊
本屋で見つけてびっくり。もう第2巻が出たのか!刊行速度が早いのは嬉しい。
前巻で「ベニスの商人」を書いていたので、いよいよそれを持って脚本家デビューか!と思っていたけど、そうは都合よくいかなかった。元々史実の発表順ではないし、そこは脚色かなと思っていたので、まあそうなるわなと納得。作品を作り出すことに夢中のシェイクスピアに比べ、生活費の心配をするワース。そして「俺はお前の成功のために全てを捧げる!それが俺の喜びだ!」と言い切るワース。泣かせるなあ。でも無理しないでね、と心配になる。どうもワースの将来が気になって仕方ない。
作中では旧教に対する弾圧の凄まじさが今回も描かれる。ワースは以前もこういう処刑現場を見ていた。「妾腹の女王め!」このセリフも以前出てきたし、このことと作品冒頭のシェイクスピア一座とエリザベス女王との関係がつながらないのだが、それはおいおいわかってくるのだろう。それにしても為政者が変わるごとに弾圧される宗教、信仰が変わるって、大変なことだなあ。あの時代に生きていなくてよかった。
「ベニスの商人」に代わりシェイクスピアが生み出そうとしているのが「リチャード3世」。それを演じられる俳優も見出した。次巻が楽しみ。
映画「リチャードを探して」をまた観たくなった。たしかこの中でシェイクスピアの中で1番上演回数が多いのがこの「リチャード三世」だと言ってたっけ。本物の舞台も観たいなあ。

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