映画「アハーン」

映画「アハーン」

映画「アハーン」
二キル・ペールワーニー/監督 2019年 インド

3/20 OttOにて鑑賞

ダウン症の青年アハーンは、母の手作りお菓子の配達をしている。その配達先のひとつ、潔癖症がすぎて妻に出ていかれた中年男性オジー。母の手伝いではなく、自分の仕事をして自立したいアハーンと、妻との仲を修復したいオジー。この2人の最初は噛み合わないながら次第に友情を育んでいく様子が、明るく楽しく描かれる。ダウン症だって自由に外に出たい、自分の仕事をして、結婚して子どももほしいと願うアハーン。その希望を叶えてやりたくなるオジー。

アハーン役の青年が当事者であることは評価できるが、その他ストーリーなどには少しモヤモヤした。明るく楽しいのはいいのだが、画面の明るさといい、同じムンバイが舞台の話なのに「私たちが光と想うすべて」との違いに少し複雑な気持ちになってしまった。なんだかなあ。
アハーンもオジーも富裕層なのだ。だからこそアハーンはあんなに屈託なくいられる。そして彼が無邪気に夢想する仕事は、父親(多分社会的地位のあるやり手のビジネスマン) のような仕事なのだ。
アハーンにとってちょっと辛い展開もあったけど、最後は希望に満ちた終わり方でおとぎ話風だけど、でもそれはそれでいいのかもしれない。何も辛い現実を見せるばかりがいい映画ではない。明るい気持ちにさせてくれる楽しい映画も絶対に必要なのだから。素直にアハーンの新しい出発を祝おうと思う。

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