映画「夏休みの記録」
川田淳/監督・撮影・編集 2025年
3/27 OttOにて鑑賞
監督が同じマンションに住むクルド人姉弟の夏休みの宿題を手伝う様子と、母親たちが日本語を勉強する姿を撮影したもの。
ー「難民」でも「仮放免者」でもなく目の前にいる「隣人」としてー
このチラシの文言通り、本作にただそれだけの記録。もともと監督は近所に暮らす在日クルド人たちの家を訪問し、日本語学習支援などを通じて交流してきたという。監督と彼らのごく普通の付き合い方が心地よい。
名前も顔出しもしない、手元だけ映した映像は、それだけに距離の近さを感じられ親近感がわく。
小学生の姉弟のぎゅっと鉛筆を握る手、何かを説明する時の思いっきり大きく動かす手、子どもらしいぷくぷくした手が可愛くってたまらない。監督を信頼している様子がその手の動きと照れたような甘えたような声にあらわれている。本当に親戚のお兄さんに勉強を教わっているような感じがする。
子どもたちは2人だが、母親たちはもっと多い。5、6人か。日本語を教わりながらの母親同士の会話が、ごく普通の井戸端会議みたいで楽しい。夏休みは子どもがいるから勉強が捗らないと愚痴ったり、どこそこへ行ったことあると盛り上がったり、頑張って勉強して日本語ペラペラになる!と希望を述べたり。
子どもたちは机の上で勉強しているのだが、母親たちは床に車座になって勉強している。人数が多いこともあるけれど、これはクルド人の風習なのかなと思った。
何も特別なことが起きない、ごくごく日常の平和で優しいひとときを垣間見られて、こちらも優しい気持ちになれた。
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