「日時計」読了。これでシャーリィ・ジャクスンの作品はほとんど読んだことになる。
最初に読んだのは「ずっとお城で暮らしてる」だった。タイトルと表紙のイラストから、てっきりファンタジーだと思ってた(^^;)
今年に入り「くじ」をweb上で読んで衝撃を受け、俄然彼女に興味がわき図書館で借り、市内の図書館にない時は他館から取り寄せてもらい(ほとんどがそれ)読み続けた。
読んだ順に
「ずっとお城で暮らしてる」創元推理文庫
「たたり」創元推理文庫(以前は「山荘綺談」今は「丘の屋敷」とタイトルが変わっている)
「くじ」(短編集)ハヤカワ・ミステリ文庫
「処刑人」創元推理文庫(別の訳者で「絞首人」文遊社刊がある。原題からは「絞首人」の方が合ってると思う)
「なんでもない一日」(短編集)創元推理文庫
「鳥の巣」国書刊行会
「日時計」文遊社
やっぱり最初に読んだ「ずっとお城で暮らしてる」と有名な「くじ」「たたり」がおもしろかった。それと意外に「鳥の巣」「日時計」もおもしろい。こうしてみると長編の方が私の好みにあったみたいだ。(「処刑人」を除いて)
嫌な人ばかりの嫌な話が多いけど、短編の方がそれが強い。オチを最後まで書かないのが多い。それと人の話をちゃんと聞け!と思う場面がけっこうあった。これちゃんと聞いてたらその後の悲劇というか事件は防げたはず。
ホラーと謳っていてもそんなに怖くない。どよーんと暗くなくて、わりとあっけらかんとしてる。主人公幸せそうだし(「ずっとお城で暮らしてる」)。でも巻き込まれた方は悲惨だからやはり怖い?そういう怖い話をこの筆致で書くのがすごいし、やはり上手いんだろうと思う。
乾石智子 著 筑摩書房 2016年刊
乾石さんの作品は「オーリエラントの魔道士」シリーズが好き。それ以外だとこちらのテンションが下がるせいもあって、イマイチという印象。ちょっとラノベっぽく感じてしまう。先日読んだ「双頭の蜥蜴(サラマンダー)」もそうだった。でもこの本はそれよりは面白かった。少女がたたかう(本物の戦闘でも運命にでも)話は基本的に好きだから。
北村薫・著 講談社 2016年刊
以前ほど熱心に追いかけなくなったけど、やはり目にとまれば読みたくなる北村さん。
短編集だけど連作ではない。でも最後にあった「ビスケット」に懐かしい巫弓彦さん登場。読んでて思い出した。これ以前読んだ「探偵Xからの挑戦状!3」に収録されていた。内容は同じだけど「探偵X〜」の方はテレビ番組のバージョンなので(問題編、解決編に分かれるため)少し記述の順番が違う。北村さんのあとがきによると、こちらの方が小説としての最終形とのこと。
目当てはもちろん「ポーの一族」なんだけど、「7SEEDS」最終章突入!今回含め完結まで3回!で盛り上がる。くるみの出産シーンがリアルで自分の出産エピソードを思わず娘に語ってしまった(^^;) お蘭さんがね、ああそうだったのかと涙。これからも牡丹姐さんに甘えて下さい。そして要さん。そうか新巻ではなく彼か。見届けよう。
初めて買った中川くんのCD。
オーケストラ(東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団)をバックに中川くんの声が伸びやかに響く。
聴くほどに好きになるこの声。
コンサート行きたかったなあ。
麻耶雄嵩/著 新潮社 2015年刊
久々の更新が麻耶とは…。表紙のシルエットは明らかに金田一耕助、頭掻きむしってフケを落とす動作もまんまだ。帯に「抱腹と脱力の問題作」とあるが、脱力はするけど抱腹はねぇ。そもそも麻耶が問題作以外書いたことあったっけ?
ちょっともやもやなんだよね。後味悪いのはいつも通りだけど、いつもはスッキリ後味悪いのに、モヤモヤ後味悪いのはなあ。なんか気持ち悪い。語り手の「俺」が一番気持ち悪い!
有栖川有栖/著 角川書店 2014年刊
やっぱり有栖は手堅くおもしろいな。
古書店の話は楽しかったし、何より人が死なないのがいい。理髪店の話もそう。
「ショーウィンドウを砕く」に出てきた「サイコパス診断テスト」は一時期ネットでも評判だったらしく、娘がいくつか教えてくれた。怖いよ〜。
田村由美/著 小学館2014年刊
この巻で「BASARA」を抜いたそうだ。すごいな。連載の途中から読み始め(コミックスでは4巻の終わり頃)ので、もう10年以上になるのか。そろそろクライマックスだけど、この佐渡の人々のエピソードは切ない。わたしだってあんな状況なら、幸せな幻覚を見る方を選ぶだろう。でも彼らが遺したもののおかげで、今を生きるみんなが救われる。無駄ではなかった。ありがとう。お掃除ロボットかわいいよ〜。
本誌では新巻が危ないけど、これは助かると信じたい。どうしても「BASARA」の揚羽を連想してしまうけど。
12/13 TOHOシネマズ日本橋にて鑑賞。
よかった。今回は寝ないで観られた。「オセロ」ってこんな話だったのか。そしてこんなにおもしろかったのか!相変わらずの感想だが、シェイクスピアってすごい!
前回ハムレットを演じたロリー・キニアがイヤーゴーを演じる。この人本当に上手いな。オセロのエイドリアン・レスターはかっこいい。ちょっとデンゼル・ワシントンに似ている。今年度のローレンス・オリヴィエ賞の主演男優賞をロリーが受賞しているが、なるほどこれはイヤーゴーが主人公といってもいいな。カーテンコールでは二人並んで出てきたから、ダブル主演扱いか。
今年はナショナル・シアター・ライブで本当に楽しませてもらった。来年も続けてほしい。もっとシェイクスピアが観たい。
トム・ロブ・スミス/著 田口俊樹/訳
新潮文庫 2018年刊
ずっと気になっていた作品。おもしろかった!冒頭からぐいぐい引き込まれた。ミステリかサイコサスペンスと思っていたら、これアクションなのね。しかし冒頭のシーンが後にあんな形で回収されるとは。思わず「えー?」って叫んでしまった。