めぐり逢わせのお弁当

めぐり逢わせのお弁当

10/29 新宿シネマカリテにて鑑賞。

予告編から想像していた物語とは違った。
ああ、人はひとりなんだな、淋しいな。しみじみとそう感じた。
では暗い映画なのかというと、そうではない。でも心暖まるほのぼの物語というのでもない。
ラストシーンをどうとればいいのだろう。その身を飾るアクセサリーを全て外し、娘を見送るイラ。あの表情の意味するものは。何かの決意にはちがいない。未来への希望とか不安とか、そんなものでは語れない。ああそうか、ひとりの人間の人生の岐路に立つ姿を見せられたのだ。だから喜び悲しみを通り越した、厳粛な気持ちになったのだ。
一方のサジャーン。登場時の人生に疲れた偏屈な初老の男性が、ラストではなんと穏やかな明るい表情を見せるのだろう。演じるイルファーン・カーンが素晴らしい。
その後の二人が出会っても出会わなくても、真摯に人生と向き合って前に進んでいくだろう。だからやはりこれはハッピーエンドなのだろう。

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