『悪魔の降誕祭』

『悪魔の降誕祭』

『悪魔の降誕祭』横溝正史・著 角川文庫 1975年初版 

3編収録。そのうち「悪魔の降誕祭」と「霧の山荘」は以前読んだ『金田一耕助の新冒険』に収録されていた短編を中編にしたもの。

元々NHKBSで4月に放送されたドラマ「悪魔の降誕祭」を見て原作に興味がわき、図書館にあった「金田一耕助の新冒険」の中の短編を先に読んだ。(4/26の投稿記事がそれ)
その時ドラマと違ったので、加筆された中編があることを知った。今回のはそのドラマの元になった加筆された方の作品。
なるほど、たしかにこちらがドラマの原作だった。俳優さんの演技と顔芸が凄かったのは、こちらが原作だったからと納得できた。

「霧の山荘」は短編では「霧の別荘」だった。こちらは読みながら「あれ?こんなに長かったかな、この話」と思っていた。ちょっと冗長に感じてしまった。短編のままの方がよかった。

わたしは短編を長編にした場合、だいたい短編の方が好き。無駄がないしキレがいいように思う。これはもう好みとしかいいようがない。
それとこの二つのケースとも何だか女性が短編の時より悪く描かれているような気がして、なんか作者の意地悪さを感じてしまった。

あとの一編「女怪」は、金田一耕助が思いを寄せる女性の存在と、事件の真相と悲しい顛末が新鮮だった。でもこんなことってあるかなあ。

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