ガール・オン・ザ・トレイン

ガール・オン・ザ・トレイン

画像は映画公式サイトより
5/6 オンデマンドで視聴
エミリー・ブラントのヤサグレっぷりがすごい。好きな女優さんだけど、この映画の最初のうちの言動には呆れるばかりで、おいおいそれはないだろうと批判的になっていた。ミステリやサスペンスで事件に巻き込まれるヒロインは、とっさに嘘ついたりわざわざ疑われるような行動を取ることがある。それを見るたび「何でだよ?!」とイライラが募ってくるのが常だったが、彼女の場合はイライラより痛々しい思いの方が強かった。あの(元)夫がいかんのだ。なんであんな男に未練があるのか。
映画は彼女だけにフォーカスするのではなく、3人の女性のエピソードが交互に描かれる。これが時間軸通りではないので少しややこしい。図式としては1人の男をめぐる女性たち(元妻、現妻、ネタバレだけど愛人)の闘いに見えるが、この場合の闘いとはそれぞれの女性が自分自身と向き合う闘いだったように思う。決して女同士が争うのではなく、むしろ争うのはあのクズ男に対してでいい。一番怖かったのは、現妻が夫の味方をしてしまうのではないかと思った時。この時の妻の決断と行動は、それはそれで怖かったのだが。
エミリー・ブラントがこれから立ち直っていく未来を予想させて終わるのが良かった。あのルームメイトとの関係修復は出来たのかな。あんないい友人なくしちゃもったいないよ。
手紙は憶えている

手紙は憶えている

画像は映画公式サイトより
5/5 オンデマンドで視聴
クリストファー・プラマー(トラップ大佐!大好き!)とマーティン・ランドン(往年のテレビ「スパイ大作戦」出演、懐かしい!)による、サスペンス映画。認知症の老人がかって家族を殺したナチスの軍人を、復讐するため探し出す旅に出る。もう最初からおじいちゃんがヨタヨタ動き回るもんだから、ハラハラする。目的が目的だけに、普通ならちょっとユーモラスに描けそうなところも、緊張感はんぱない。だいたいなんで友人の言うことをそんなに素直に聞いてるのか、友人はなんでそんな危険なことをさせるのか、観てるうちに疑問がわいてくる。そしてある程度の予想がつく。予想通りとはいえ、悲痛なラスト。やりきれない思い。友人の最後の言葉はよけいだと思う。彼の表情とあの写真があれば充分だ。
ザ・ギフト

ザ・ギフト

画像は映画公式サイトより
4/30 オンデマンドで視聴
ジョエル・エドガートン監督、主演作というので楽しみにしていた。
心理ホラーかと思っていたけど、たしかに怖いけど、思っていた方向とは違っていておもしろかった。イジメに限らず人は(ちょっとしたことでも)加害者は忘れているけど被害者は忘れない。だから報復が許されるかというと、それはまた別問題だし、他の人を巻き込んでまた不幸な人を作ることになる。
この映画に関しては加害者があまりにもひどいヤツなので(謝りに来てそれが受け入れられないから逆切れして暴力を振るう、てなんだよそれもう…)同情できない。自業自得だと思ってしまう。
しかしヒロインのこれからも気になるし、決して幸せそうな顔ではないエドガートンの表情もあり、気分のいいラストではない。

エドガートンを初めて見たのは2004年の映画「キング・アーサー」(今度公開される同名の映画とは違う)。はっきり認識したのは何年か前に映画「キンキーブーツ」(2005)をDVDで観てから。情けなそうな顔がイギリスのミュージカル俳優キリアン・ドネリーに似ていて気になって調べてみた。(キリアンはロンドンでのミュージカル版に同役で出演していたそうで、すごく納得した。だって似てるもん)
そこで初めて「キング・アーサー」「エクソダス神と王」(未見)「華麗なるギャツビー」「スター・ウォーズ エピソード3」に出ていたのを知った。へ〜?!あの人だったの?というわけで最近気になる俳優になった。今年は「ラビング愛という名前のふたり」も公開され、観たかったけど行けなかった。
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

画像はワーナー公式より
4/29 オンデマンドで視聴
「ハリーポッター」シリーズは原作は5作で、映画は3作で挫折した。ところが、あの世界の前の時代を描いたこの映画は、ものすごくおもしろかった!これなら続編も観たい。
「ハリーポッター」は児童書としてではなく、最初からラノベとして出版されていたら、これほど受け入れ難くなかっただろう。
原作者のローリング女史は大人の世界を書いた方が上手いのでは?だからこの映画もおもしろかったのだ。
魔法使いたちの戦いに巻き込まれる人間のジェイコブが、とにかくすごくいい人で彼を見てると幸せになってくる。ラストはこうなってほしいと願ってた通りになってよかった。
青の王

青の王

廣嶋玲子/著 東京創元社 2017年刊
タイトルと表紙に惹かれて読んでみたら、すごくおもしろかった。文章が平明で読みやすく、内容が分かりやすい。作中で何が起こっているかちゃんと分かるって大切なことだと思う。特にファンタジーの場合。
図書館の児童書の書架で著者の名前は見たことあったけど、ティーンズでも書いていたのか。他の作品も読んでみたくなった。
地上最後の刑事

地上最後の刑事

ベン・Hウィンタース/著 上野元美/訳
早川書房 2013年刊
これはおもしろい!設定はSFだけど、中身は普通の警察小説。驚くほど地道な捜査。真面目に自分の職務に取り組む主人公を応援したくなる。三部作ということだが、続編が本当に楽しみだ。

半年後に世界が終わるとしたら、わたしはどう生きるのだろう。
冬の灯台が語るとき

冬の灯台が語るとき

ヨハン・テオリン/著 三角和代/訳
早川書房 2012年刊
舞台は前作と同じエーランド島。灯台の近くの屋敷に越して来た家族を襲う悲劇。今回も過去の出来事が時折はさまれるが、それが各年代の悲劇なので、よけい気分が落ち込む。事件性は前作より薄いので、そのぶん人々のドラマに目が行く。より複雑な感じだけど、この暗い雰囲気は好き。
黄昏に眠る秋

黄昏に眠る秋

ヨハン・テリオン/著 三角和代/訳
早川書房 2011年刊
舞台がスウェーデンの霧深い島(エーランド島)で、事件が子供の行方不明なので、もうそれだけで暗い。また探偵役が引退した船長で施設に入っている80歳の老人なので、動きが制限されることもあり、最初のうちは少し退屈だったが物語が進むにつれおもしろくなってきた。終盤はそれまでと打って変わって展開が早くなり、活劇もありハラハラした。事件の真相はだいたい予想はついたけど、ある部分は予想できず驚いた。厳しい自然とそこに暮らす人々の生活を描いて、雰囲気はミステリーというより人間ドラマという感じ。
海街diary8 恋と巡礼

海街diary8 恋と巡礼

吉田秋生/著 小学館2017年刊
「月刊フラワーズ」連載時に読んでいたエピソードもあるが、未読のもあったのでこれで話がつながった。チカの妊娠発覚、すずの高校説明会など、物語がラストに向かっているなという感じ。最初のエピソードを本誌で読んだのは2006年8月号。読み切りだと思っていたので、こんなに長く続くとは思わなかった。それぞれの人がそれぞれの人生を精いっぱい生きている姿が愛おしい。鎌倉を散策したくなる。
テンペスト第9巻

テンペスト第9巻

阿仁谷ユイジ/著 講談社2017年刊
完結シリーズのラスト。この時期なぜか完結が続いた。
設定はSFだけど内容はコテコテの恋愛もの。ドロドロの愛憎劇。でもキリエちゃんの幸せな笑顔が見られてよかった。だって身体的に1番複雑で素直に感情を表すことを知らない彼女が、切なくて愛おしくて幸せになってほしかったんだもん。

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