シュトヘル  14巻

シュトヘル 14巻

伊藤遊/著 小学館2017年刊
「完結シリーズ」をするつもりはないけど、こちらも14巻で完結。表紙が少女のシュトヘルだ!いや最初からシュトヘルは少女なんだけど、こんな穏やかな女性らしい顔が見られるなんて。いつも悪霊の顔で、可愛い顔はスドーの時だったから。そのスドーは鈴木さんと再会出来てよかったね。モンゴルのその後の後継者については色々と「ええ〜!そうだったのか!」だけど、なるほどよく出来ている。ラストにユルールがあんな大人になっちゃって…
この話も意外と主要人物が生き残っていてホッとした。
春の夢

春の夢

同じくフラワーズ2017年7月号
あら、こちらも完結?これは意外。そして事態は急展開。まさかこんな形で終わるなんて…うん、だからこれも「来春より新シリーズ開始!」になるわけね。「小鳥の巣」のキリアンのその後が描かれると期待していたけど、それよりももっとスケールが大きい話になってきて驚いた。作者の旺盛な創作欲に圧倒される。たしかに見事な完成度の「トーマの心臓」よりも話を広げやすいかな。エドガーたちが滅びずに生き残っていくためには、他の種族との共存は必要になってくる。そのためのファルカやナポリの一族の登場なのだろう。しかしあのオービンの語りかけで終わる美しいラストが好きだったので、複雑な気持ちではある。

とりあえず来年初めの宝塚公演が楽しみ(怖い?)明日海りおはヴィジュアルは最高のエドガーになるだろう。
祝完結!7SEESE

祝完結!7SEESE

月刊フラワーズ 2017年7月号
2001年から16年続いた連載が、ついに最終回を迎えた。わたしが本誌連載で初めて出会ったのは2003年、コミックスだと4巻の途中、1番悲惨な目覚めだった冬のチームの話の中盤だった。興味はあったがしばらくは連載を楽しんでいた。それが夏のAチームの話の頃からコミックスを買い始めた。それから約12年、感無量。当初から花と嵐が出会って終わりを迎えるのだろうと思ってはいた。その間に誰かは死ぬんだろうと思っていたけど、「BASARA」同様それほど死人が出なくてホッとした。ここらへん少女漫画の枠を外さないのはさすが。一応完結したけど番外編もあるそうなので、もう少し楽しめそう。
アンブレイカブル

アンブレイカブル

画像はディズニー公式(日本)より
6/7 DVDで鑑賞
2010年シャマラン監督作品。名前は知っていたが未見のこの映画、好きな人は好きだけど世間的には評価は低い。「スプリット」観たから観る気になった。ネタバレ。

「スプリット」の感想を見て回ってたせいで、内容もオチも知っていたが、でもそれでもおもしろかった。わたしは好き。でも「なんじゃこれ?!」という人がいるのもわかる。わたしもリアルタイムで観ていたらそう思ったかも。
最初からブルース・ウィルスがいつも悲しそうな表情で、いつもの不安をあおるような演出もあり、この雰囲気は好きだった。これはアメコミにおけるヒーローとヴィランの誕生の物語。ヒーローの誕生が同時にヴィランの誕生でもある。しかも自分の存在意義を知って喜ぶのは、ヒーローではなくてヴィラン。ヒーローは喜びもつかの間愕然とする。彼のこれからの朝の目覚めは、今までと違ったより複雑な悲しみに満ちたものになるだろう。その皮肉。悲哀。
美女と野獣

美女と野獣

6/5 映画館で鑑賞。
とってもおもしろかった。お話は有名だし、昔のコクトー版と2014年のレア・セドゥとヴァンサンの映画は観ていたし、今さら観ることもないかなと思っていた。しかし評判いいし、ミュージカルは好きなので(オリジナルのアニメ版は未見)観に行った。
うん、これはおもしろい!何より歌がいい。ミュージカルはやっぱり歌が良くなくっちゃ。衣装も素敵。すごく楽しかった。サントラ欲しくなった。
スプリット

スプリット

5/20 映画館にて鑑賞
お気に入りの俳優マカヴォイ君の多重人格演技が楽しみだった映画。うーんマカヴォイ君の演技は予想通り凄かったけど、ストーリーが納得いかなくて絶賛できないのが残念。おもしろかったんだけど、なんかモヤモヤする。なぜなのか考えてみた。ネタバレあり。

24番目の人格って、それ人格なの?ただの怪物なんじゃないの?人格によって体格も持病も身体能力も変わる、という説明があったけど、それにしてもあれはないんじゃないか。たしかにそれに加えて、超能力者とは彼ら多重人格者のことではないかという言葉もあったけど、それで説明がつくとはわたしには思えない。サイコサスペンスから突然トンデモに途中から変わってしまったようで、戸惑った。それがシャマランだといえばそうだし、はっきりした説明のない「ハプニング」なんかはおもしろく観られたんだけど。なまじサイコサスペンスだという先入観があったのがまずかったのかな。それでもなんとか受け入れられそうだったのは、最後に主人格のケビンがケイシーに撃たれて死ぬことを予想してたからだと思う。自分を守るために生まれた他の人格が人を傷つけたことを知った彼が、ケイシーに殺してくれと頼む。その主人格のまま彼が死ねたら、悲しい最期だけどわたしには納得出来たのだろう。そしてその後のケイシーが叔父に対しても強く出られることが予想出来て、彼女の未来に光が見えてよかったとより強く思えただろう。それがあのラストだもんなあ。
しかし監督の意向は「アンブレイカブル」の続編であることらしいので、それならこのストーリーもやむなしなので、わたしがここで文句言っても始まらない。とりあえず「アンブレイカブル」観ようかな。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス

5/30 映画館にて鑑賞
前作がものすごくおもしろかったのでワクワクしながら鑑賞。おもしろかったけど、どちらかといえば前作の方が、期待していなかった分満足度は高い。と言っても充分おもしろかった。みんな言ってるけど、もうこれはヨンドゥとベビーグルートだね!泣かせるし癒されるし、何なのもう!
思いがけず大物スターが出てきてびっくりした。前作でもオマケ映像に出てたハワード・ザ・ダックがまた居たけど、凶悪な面だなあ。昔の映画だともうちょっと可愛いかったような気がするけど。それと邦題が「リミックス」って、素直に「2」でいいのに。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

画像はマーベル公式(日本)より
5/24 DVDで視聴
うわ〜なんだこれ!おもしろい、おもしろいよお〜!
劇場予告を見た時は、つまらなそうと思って観る気もなくスルーしていた。その後世間の評判が予想外に良くて驚いたけど、わたしの好みじゃないだろうと思っていた。今回続編がこれまたすごく評判良くて、それを観に行くにはこちらも観ておかないと、とDVDを借りてきて鑑賞。
とにかく楽しい!そして熱い!まるで少年漫画のノリ!まさか泣かされるとは思わなかった。ちょっとズレたユルさで、でもきちんと友情、熱意、団結、正義、が感じられる正しい娯楽作品だった。これはみんな好きになるはず。続編がすごく楽しみ!
エリザベート 宝塚歌劇 雪組公演(1996年3月)

エリザベート 宝塚歌劇 雪組公演(1996年3月)

それまでウィーン版をさんざんDVD鑑賞していて、実際に舞台を観たい、でもこのDVDの舞台はもう観られないんだと(2005年の舞台映像であり、もう現在はウィーンでもこのキャストこの劇場での公演は無いので)悲しんでいた。なら日本版はどうなんだろうとふと興味がわいて、初めての宝塚のDVD を購入。どの組の公演にするか迷ったけど、結局日本で初めて上演された記念すべき雪組公演にした。
もう日本版はこれが決定版じゃないかと思った。最初観た時より、東宝版を観劇した後に、より強くそう思った。
宝塚版はトップ男役を主役にする為に、とにかくトートの出番が多い。え?ここにトート出てくるの?と驚くほど。というか笑える(エルマーたちに「奇遇です」なんて言うところとかさ)。一路真輝のトートはとにかく美しく、冷たい美貌が冴え渡る。だから本来トートは「死」という概念であるので、両性具有的な彼女がぴったりだった。花總まりのシシィも可憐で美しく、高嶺ふぶきのフランツ・ヨーゼフは初々しい(特にシシィにプロポーズした時の「急過ぎたね」と照れる姿がかわいい)。そして何といっても轟悠のルキーニ!ウィーン版でのセルカン・カヤがわたしのルキーニの基本なので、正直たぶん誰がやっても満足しないだろうと思ってた。そして帝劇での東宝版の時はやはりそう思った。しかし轟悠はセルカンには及ばないまでも、かなりいいセンいってたと思う。単体でのルキーニではなく、この宝塚版でのルキーニだからだとは思うが。
とにかく作品全体としてとてもうまく宝塚風にアレンジしてあり、これはこれでとてもいいと思った。「エリザベート」というミュージカルが優れているからだろうなあ。
東宝版を観た時、まずトートのビジュアルが宝塚版を踏襲していて、やたらと耽美でそこがなんだかなあと思った。あれは宝塚だからいいのであって、男性が演じるならもう少し耽美風味を減らしてくれよ。あのビジュアルは城田優には合ってたけど。それとトートダンサーズもやたらとクネクネしてて、なんでウィーン版のように出来ないのかなあ。これだったら宝塚の黒天使の方がいいよ、と思ってしまう。
宝塚版で不満なのは「キッチュ」これはウィーン版準拠の東宝版の方がいい。だいたい日本版はどちらもルキーニの歌を削ってるのが一番不満だけどね。
でも東宝版がこの演出でこれからも続けるなら、わたしは宝塚の方が好きだ。ウィーン版にもっと寄せてくれるなら、また観たいけど。
最後に、宝塚版で一番驚いたのが、ラストシーンの余韻も醒めぬうちにショーが始まったこと。普通の観劇なら拍手の中カーテンコールが始まるのに、そこでいきなり銀橋で高嶺ふぶきが満面の笑みでクルリと振り返り、「愛と死のロンド」を歌い出したのだ。え?それあなたが歌うの?あなたフランツ・ヨーゼフだよね?それトートの歌だよ?と戸惑うこちらに関係なくショーはどんどん続く。あれよあれよというまにフィナーレ。特大の羽を背負ったトップスター一路真輝が大階段を降りてくる。そうか、これが宝塚。お芝居の後のショーまでが公演なのね。もれなくこのショーがついてくるのね。ショーが始まった時から、それぞれ本編の役名はなくなり1スター(宝塚では生徒という)としてショーに臨むのね。ようやく宝塚の公演の仕組みがわかった。そういうものだと分かればその心づもりで観るわと覚悟が出来た。
でもやはりもう少し本編の余韻に浸っていたかったけど(本音)。
キャストでは、ルドルフの香寿たつき、子ルドルフの安蘭けい、エルマーの和央ようかと後のトップスターが揃ってて見応えあった。今はみんな(轟悠を除いて)退団してるんだなあ。
銀河英雄伝説  宝塚歌劇団宙組公演

銀河英雄伝説 宝塚歌劇団宙組公演

2012年9/14収録 DVDで観賞
はるな檸檬の「ZUCCA×ZUCA」で絶賛されてて、もともと「銀英伝」のファンでもあるので勢いで購入。
楽しかった。ビジュアルは最高。あの長い物語を(原作の2巻までだけど)よくまとめたなあ。たしかにここで1つ区切りがついているから、演るならここまでだろうと予想はつく。主役はまあ宝塚だからやはりラインハルトだろうなあ。でもヤンも意外とたくさん出番があって嬉しかった。
わたしはヤンのファンなので同盟側も割ときちんと描かれていたのは嬉しいが、もう少し帝国側に比重を置いて思い切ってラインハルト中心の物語にした方が、バランスはいいのではないかと思った。ヤンの部分まで描くと、どうしてもストーリーを駆け足でなぞっていくだけになる。フェザーンの二人が語り手になって親切にストーリーの説明をしてくれるのだけど、それがちょっと笑える。
ラインハルトをはさんでキルヒアイスとオーベルシュタインの三角関係みたいだったけど、オーベルシュタインが原作よりとてもイケメンで素敵だった。なるほど宝塚風に味付けするとこうなるのか。ダンスシーンのかっこよさは眼福だけど、歌があまり耳に残らない。一番印象に残ったのが、「皇帝が亡くなった〜」という歌。でもこれはメインの歌ではない。何回か見れば歌も慣れて覚えられたかも。本編が終わってショーが始まるのも「エリザベート」で慣れていたから、違和感なくすんなり受け入れられた。ものすごく感動したわけではないけど、とても楽しかった。

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