朝日新聞出版 2014年刊
はるな檸檬の著作に刺激されつい購入。懐かしい顔ぶれに興奮。私が宝塚を知ったのはたぶん小学校の高学年だった。当時の人気は那智わたると上月晃が二分していたと思う。実際の舞台を観たことはなかったが、写真だけのイメージだけど上月晃の方が好きだった。那智わたるはたしか森永ハイクラウンチョコレートのCMに出演してて、なんか高級そうなチョコレートだなあと思って買ってみたこともあった。後に鳳蘭もこのCMに出演してたっけ。
演目の記憶としてはやはり「ベルサイユのばら」当時はNHKで割と頻繁に舞台中継してくれていた。有名なのは安奈淳と榛名由梨のコンビだけど、私は汀夏子と麻美れいのコンビが好きだった。麻美れい、今も素敵でこの人の舞台観たいなあ。
最近はNHKで放送なくてつまらないなあ。
はるな檸檬/著 文藝春秋2016年刊
宝塚オタクの夫婦の日常。いやあ夫婦で観劇出来るって幸せだなあ。人によっては思いきりヒクかもしれないけど、読んでてこちらも幸せな気分になる。
巻末漫画で著者の御主人がラミンと中川君にハマったことを知り、おお同士よ!と嬉しくなった。昨年のあの七夕の武道館コンサート、クリエの「ジャージーボーイズ」、年末のラミンのコンサート(中川君がゲスト)、どこかですれ違っていたかもね。
全巻並べてみた。壮観。
ご贔屓がトップ就任が決まった時の「夢ってかなうんだね」という台詞が泣かせる。ファンはみんなそういう気持ちでいるんだろうなあ。
はるな檸檬/著 講談社刊(2011〜2014)
ずっと興味はあったけど、買うのはためらっていた。ミュージカル「ジャージーボーイズ」のチラシに作者の熱い絵と文が載っていて、それがとてもよかったのだ。絵もすごく特徴をとらえていて上手い。宝塚オタクの日常が愛をこめて熱く熱く語られる。対象は違ってもわかる!わかるよ!この「とことん好き!」というスタンスが心地よい。
吉野朔実/著 小学館2016年12月刊
昨年4月に急逝した著者の作品集。これが遺作になってしまった。訃報を聞いた時は本当にショックだった。その時に買った「フラワーズ」6月号に載っていたのが、この作品集の最後に収められた表題作。
そして巻頭の「MOTHER」の次には、発表予定だった「MOTHER 」続編のネームが鉛筆書きのまま収められている。コマ割りとラフスケッチを見てるだけでも興奮する。完成版を見たかった。もっともっと活躍して欲しかった。ご冥福をお祈りします。
惣領冬実/著 講談社2016年9月刊
ヴェルサイユ宮殿が監修しただけあって、絢爛豪華な衣装や建造物の再現度がすごい。著者の「チェーザレ」もそうだが、絵は細かくてメチャメチャ綺麗だけど、人物の動きが硬い。漫画というより絵物語みたい。美術鑑賞してるようだ。
今までの通説をひっくり返すアントワネットとルイ16世の夫婦像が新鮮。仲睦まじい姿が微笑ましいが、えっこれで終わり?と、ちょっと中途半端に感じる。でもこの後の2人の運命は(それを思うと切ないが)歴史が語っているので、ここで無理に描かなくてもいいということかな。
諫山創/著 講談社 2017年4月刊
ようやくエレンの父の日記とエレンの記憶が繋がり、この世界の姿が明らかになる。そして彼らがあれほど憧れた海が目の前にある。でも絶望は続く、終わらない。なんというか、とりあえず「第1部完」でいいのだろうか。
竹宮恵子/著 小学館2016年刊
「風と木の詩」執筆の舞台裏、当時の少女漫画界の状況を、著者自身の言葉で読めて興味深い。読者のわたしにとっては著者もすごい才能の持ち主なのに、その彼女をして側にいることが苦しくなってしまう存在。萩尾望都という天才の凄まじさ。創作者の業の深さを感じる。
ハロルド作石/著 講談社2017年4月刊
以前小学館から第1部全6巻が刊行されていて、続きを楽しみにしていた。約5年経って出版社を変えて待望の第2部の刊行。これは嬉しい。以前と違うのが副タイトル「NON SANZ DROICT」がついたこと。これはシェイクスピアの紋章に書かれている銘文で「権利なからざるべし」(古フランス語 英語ではnot without right)という意味らしい。
内容は第6巻の続きで、いよいよロンドンに出てきたシェイクスピア一行の話。この巻でタイトルの「7人」が全員揃う!でもトマス・ソープが7人の中に含まれるということが驚き。そして第1部第1巻第1話ですでに(ワースを除く)7人全員が登場していたことにも驚く。あの時ワースが居なかったということは…と不吉な予想をしてしまう。
でも作品が出来上がっていく過程が描かれていてとてもおもしろい。次巻が楽しみ。
有栖川有栖/著 角川書店2017年刊
綾辻行人もそうだけど、途切れず新作を発表し続けて、しかも一定の水準を保っているってすごいなあ。特にこれはシリーズものなので、お約束の安定感がある。しかし有栖川作品でスマホが出てくるなんて隔世の感あり。
いつもきっちり地道に論理を組み立てたミステリで、この人本当に誠実に本格推理に取り組んでいるんだなあと頭が下がる。事件の真相はこれまた切ない。