ロシア男子のフィギュアスケート選手の名前がややこしくて(とにかく似た名前同じ名前が多い)、書き出して整理してみた。主にシングル選手。
アレクサンドル・サマリン
アレクサンドル・ペトロフ
アルトゥール・ドミトリエフ
アルトゥール・ガチンスキー(引退→復帰?)
アンドレイ・ラズキン
アディアン・ピトキーエフ(アイスダンスへ?)
ドミトリー・アリエフ
ドミトリー・ソロビエフ(ペア選手)
国際試合ではまだいいが(出場選手が限られる)国内試合見てると本当に混乱する。さらに愛称で呼ばれると誰が誰やら…。
またイスラエルのダニエル・サモヒン選手とサマリン選手はよく間違えて困る。(もともとサモヒン選手の兄のスタニスラフ・サモヒンは元ロシア選手で後にイスラエルへ移籍した)
同じイスラエルのアレクセイ・ビチェンコ選手は元ウクライナ選手だった。
イタリアのイヴァン・リギーニ選手は元ロシアだったし、ヨーロッパの選手は割と簡単に所属が変えられるのだなあ。その場合国籍も変えられるのだろうか?国籍と所属は違う?そこらへんがはっきりわからない。ちゃんと調べればいいのだけど。
画像は2016年公演のプログラム
キャストが発表された。初演と同じだと思っていたが一部変更があった。
フランキーの中川君とボブの海宝くん矢崎くんは変わらず。トミーが中河内くんと伊礼彼方さん(初演は藤岡正明くん)ニックが福井さんとSpiさん(初演は吉原光夫さん)
初演が大好きだったのでちょっと残念だけど、新しい人も楽しみ。伊礼さんは今度観に行く「Beautiful」で中川くんと共演しているし、Spiさんは「DNAーSHARAKU」で観たことある。(中川くんも出てた、ヘンな役だったけど)
来年の9月の公演だけど今からとても楽しみ。
パトリックの今シーズンのプログラムが発表された。
フリーが「HALLELUJAH 」
来た〜!!スケオタ騒然!悲鳴が上がってる。
歌はジェフ・バックリィ。作者のレナード・コーエンじゃないのは残念だけど、オリジナル版だとコーラス部分が健康的過ぎるかな。コーエンのライブ版だとメロディが取り難い(なんせ歌うというより喋ってるし)わたしもコーエン以外ならやっぱりジェフ・バックリィ版が一番好き。
久しぶりに聴いてみたけど、この歌声にパトリックの極上の滑りが重なるのかと思ったら、もう鳥肌がたつ。
セバスチアン・ジャプリゾ/著 平岡敦/訳
東京創元社 創元推理文庫 2012年刊
新訳版だけあって、ものすごく読みやすかった。内容も一度旧訳で読んでいることもあり、よく頭に入ってくる。
結局「わたし」はどちらだったのかは、こちらでも理由がはっきり書いてあるから、旧訳と同じでいいはず。本編読み終えた時はそう思ったけど、訳者あとがきで混乱した。う〜ん確かに第1章との対比などではもう片方の娘とも考えられるなあ。旧訳の時からこの部分がどうも違和感あったのだ。「ミ」と「ド」はいいとして、「ラ」なんて何でここに出てきたのかわからない。この章がなくても話は成立する。だからこの部分をわざわざ最初に置いたことに意味があると勘ぐれば勘ぐれる。そもそも記憶喪失の「わたし」が語るのだから、これほど「信用できない語り手」もない。だから本当にどちらかはわからない…。そう考えるべきなのかなあ。でもそれだとモヤモヤが残ってすっきりしない。やっぱり最初の説を取りたくなる。悩ましい作品だ。
森博嗣/著 講談社タイガ文庫 2017年6月刊
wシリーズ6作目。長らく放置されてたスーパーコンピュータの「オーロラ」を停止させる依頼を受けたハギリ。いつも開始早々トラブルに巻き込まれるが(というよりいつも攻撃されてないか?)今回はミサイル攻撃まで受ける。いつも大変だなぁと同情する。
設置された当時は最新式だったが、今ではもう古いって、PCでさんざん経験してきたなあ。PCでもスマホでも買った時点からどんどん古びていくのが宿命だもの。
このシリーズの世界は、今まで作者が描いてきた世界の1番先の世界。本当に世界がこういう進化を遂げるかどうかは分からないが、機械と人間が限りなく近づいていくことはありそうなことだ。これからおこるかもしれない未来のひとつの姿を見せてくれる物語。どういう風に終わるのか興味ある。
今回のキャッチフレーズが
「知性が涵養(かんよう)する萌芽の物語」
今までが
「知性が予見する未来の物語」
「知性が紡ぐ生命の物語」
「知性が掬い上げる奇跡の物語」
「知性が挑発する閃きの物語」
「知性が提示する実存の物語」
と続いてきた。
これ考えるの大変だろうなあ。担当さん頑張ってね。
ハロルド作石/著 講談社 2017年7月刊
本屋で見つけてびっくり。もう第2巻が出たのか!刊行速度が早いのは嬉しい。
前巻で「ベニスの商人」を書いていたので、いよいよそれを持って脚本家デビューか!と思っていたけど、そうは都合よくいかなかった。元々史実の発表順ではないし、そこは脚色かなと思っていたので、まあそうなるわなと納得。作品を作り出すことに夢中のシェイクスピアに比べ、生活費の心配をするワース。そして「俺はお前の成功のために全てを捧げる!それが俺の喜びだ!」と言い切るワース。泣かせるなあ。でも無理しないでね、と心配になる。どうもワースの将来が気になって仕方ない。
作中では旧教に対する弾圧の凄まじさが今回も描かれる。ワースは以前もこういう処刑現場を見ていた。「妾腹の女王め!」このセリフも以前出てきたし、このことと作品冒頭のシェイクスピア一座とエリザベス女王との関係がつながらないのだが、それはおいおいわかってくるのだろう。それにしても為政者が変わるごとに弾圧される宗教、信仰が変わるって、大変なことだなあ。あの時代に生きていなくてよかった。
「ベニスの商人」に代わりシェイクスピアが生み出そうとしているのが「リチャード3世」。それを演じられる俳優も見出した。次巻が楽しみ。
映画「リチャードを探して」をまた観たくなった。たしかこの中でシェイクスピアの中で1番上演回数が多いのがこの「リチャード三世」だと言ってたっけ。本物の舞台も観たいなあ。
萩尾望都/著 小学館 2017年刊
40年ぶりの「ポーの一族」の新作。雑誌連載中から読んではいたが(この作品のために雑誌購入)一冊にまとまると内容がよりわかりやすい。連載中は登場人物の関係が今イチよく分からず、系図を書きながら読んでいた。
以前のシリーズでは詳しく語られなかったポーの村の成り立ちなどが分かったのはいいが、どうしても整合性に欠ける部分があるのは仕方ないか。それでもラストへかけての展開の思いがけなさには、さすがは萩尾望都だなと思う。ファルカやナポリの一族を出してきたから、サイドストーリーはまだまだ描けそうだ。来春にスタートすると予告されてる新シリーズは、いつのどの地域を舞台にするのか、楽しみに待ちたい。
ヨハン・テオリン/著 三角和代/訳
早川書房 2016年刊
エーランド島シリーズ最終話。夏という季節もあってか、いつもと雰囲気が違う。何だか島全体が浮かれている。いつの間にこんなリゾートっぽくなったのだろう?わたしが勝手に思い描いていた、都会の喧騒とは縁のない素朴な人々、というイメージが少し崩れた。この島にもこういう種類の人がいるのか。そして当然イェロフとはソリが合わないだろうなあ。
そのイェロフは前作でホームを出て自分の家に戻ったが、どうもそれは気候のいい春夏だけのことで、秋冬はまたホームに戻るらしい。あの厳しい冬はどうするのかと案じていたのでホッとした。
今回は登場人物の視点がけっこうクルクル変わる。時間軸は一定なのでそれほどややこしくない。今回の主人公ともいうべき「帰ってきた男」の過去が挿入され、いつも通り現在と過去の話が並行して進んでいく。なぜ彼が今こういう行動を取るかということが、この壮絶な過去によって次第に明らかになっていく。ここだけで1つの物語になる。途中で彼がどこから帰って来たかわかるのだが、ここで前半に大きなミスリードがあったことに気づかされ、思わず「そうだったのか!」と唸ってしまった。イェロフの観察眼と洞察の深さは相変わらずだが、悲しい結果も引き寄せてしまう。でも彼にはこれからも今の生き方を貫いてほしい。
過去の話も現在の事件も今までよりスケールが大きく、ページ数も多く読み応えがあった。このシリーズを読めて幸せだった。
ベン・H・ウィンタース/著 上野元美/訳
早川書房 2015年刊
三部作の最終話。いよいよあと一週間に迫った終わりの日。ヘンリーが今回探すのは妹のニコ。正直今までの彼女の言動は好きにはなれないし、仲間たちとの穏やかな日々を捨ててまで探し出すこともないのにと思っていた。でも同行者のコルテスの言うとおり、彼は何を見ても妹を思い出さずにはいられない。それは仕方ないことなのだ。彼にとってたった一人残った血縁者である妹と、世界の終わりにはせめて一緒にいたいという気持ちは、痛いほどわかる。そして彼と彼女はやはりよく似ている。どちらも自分の信じるものに(方向はまるで違っても)頑固に諦めず突き進む。
はたして世界の終わりは本当に来るのか?ニコの信じる回避の方法は本当にあるのか?結論はわかり切っていたとはいうものの、何かに希望を見出さずにはいられないのが人間だ。終わりまでにどう過ごすかも強制はできない。こんな時でも、というかこんな時だからこそ、自分の欲望に忠実に、悪魔的に振る舞う輩もいる。それもまた人間の姿だ。
アーミッシュは意外だったが、終末の絶望感漂う世界で、穏やかに生きる人々が居ることにリアリティを持たせられる。たとえそこに欺瞞があろうとも、苦痛を引き受ける人間のぎりぎりの愛情がある。ラストシーンが美しく厳かな一枚の絵のようだ。
須賀しのぶ/著 祥伝社 2016年刊
ポーランドについては恥ずかしいことに「ポーランド分割」って世界史にあったっけなあ、程度の知識しかなかった。アウシュビッツがポーランドにあったことも割と最近まで知らなかったし、「カティンの森事件」も映画が公開された時に初めて知った。(映画は未見)
ポーランド分割については、昔池田理代子の漫画「女帝エカテリーナ」(原作アンリ・トロワイヤ)で読んで、ひどいことするなと思ったし、その後やはり池田理代子の漫画「天の涯までーポーランド秘史」も読んで、ポーランドの歴史についてはある程度知っているつもりだった。本当に恥ずかしい。
この作品はわたしの知らなかったポーランドの歴史が、第二次大戦前を舞台に綴られており、非常に感銘を受けた。
1943年のワルシャワ・ゲットー蜂起も1944年8月〜10月のワルシャワ蜂起も知らなかった。冒頭にある大正時代に日本がシベリアのポーランド孤児たちを保護したこと、それにより日本にポーランド・ブームが起きたことなどまるで知らなかった。そのことがポーランド人が日本へ好意を抱く理由になり、帰国した孤児たちにより「極東青年会」が組織され日本との友好に尽力していたことも。もう知らないことだらけだった。
歴史上これから起こる悲劇はわかっている。だから主人公の日本大使館職員の奔走も、痛ましい思いで読んでいた。この主人公外交官だがスパイ並みの活躍をする。しかし外交とは情報戦である限り、あらゆる伝手を使うのは当たり前。主人公の行動はいささか外交官の範疇を越えるものだが、誇張はあっても、あの時代命をかけて戦争回避のため、平和のため尽くした無数の人々が居たことは確かなのだ。そのことは忘れないでいたいと強く思った。
著者の須賀さんは元々こういう歴史ものを描きたい希望があり「神の棘」(ナチス)「革命前夜」(ベルリンの壁崩壊)「紺碧の果てを見よ」(日本海軍)など発表している。コバルト文庫の時から書きたいものはこういうものだろうと感じさせる作家で、一般書に移ってから頑張って書いているなと、応援してきた。いつも設定は魅力的だけど、まだ文章がついていかずもどかしい思いをしてきた。「革命前夜」を読んで、ああようやく一皮むけたと喜んでいた。
本書で直木賞候補になったことを知り感無量だった。受賞はならなかったが、著者の存在を多くの人に知ってもらえて嬉しかった。著者が本当に書きたいものは、ワイマール憲法時代だということを読んだが、ぜひいつか書いてほしい。ただ本人も「需要がない」と言っているが、たしかにまだナチス時代の方が需要あるし、実現は難しいだろうけど、気長に待っていたい。
ポーランドの音楽家といえばショパン。そのショパンの「革命のエチュード」が誕生したエピソードもあり、あの激しい旋律がポーランドの弾圧の歴史に対する苛立ちと怒りをあらわしていることを知った。「信仰も文化も文字も全く異なる国に制圧され、百年以上に渡って奪われ続け」(本書p38より)た国。そしてこの作品の中で、これからまた奪われようとしている国。何度も繰り返し行われる列強による蛮行。今現在も地球のどこかで行われようとしていることを思うと、暗澹たる気持ちになる。