6才のボクが、大人になるまで。

6才のボクが、大人になるまで。

11/25 新宿武蔵野館にて鑑賞。

長いだろうなあと覚悟してたからか、それほど感じなかった。日常の出来事が次々と淡々と描かれ、どんどん男の子が大きくなっていく。時々うとうとしてしまったが、話の筋には問題なかった。
巣立つ息子に言う母親の「もっと先だと思ってた」という言葉は共感できる。大変だと思ってた子育て期間は、過ぎてしまえばあっという間、なんであんなにイライラしたんだろう。もっとうんとかわいがればよかった、あの時代を楽しめばよかった、と思う。
ラストの「一瞬は今ある時間だ」(うろ覚え)という言葉、これを言いたかったんだろうなあ。これって「アバウト・タイム」と同じだよね。人生はその一瞬の積み重ね。だから今この時を大切にしたい。
色々と懐かしいものが出てきた。アニメの「ドラゴンボール」。わあ、魔神ブーだよ。ベッドで母親が読み聞かせてるのが「ハリーポッター」。「ハリーポッターと謎のプリンス」の発売日にコスプレして書店に並ぶ姿。学校でいじるパソコンが初代iMacの丸っこいカラーボディ、等々。

母親役のパトリシア・アークエット、観た後で「インディアン・ランナー」のヴィゴの恋人役の子だと気がついた。そして検索してびっくり。原作も映画も大好きな「穴」でケイト・バーロウ役だったんだ!一気に好感度が上がった。
サイタXサイタ

サイタXサイタ

森博嗣/著 講談社ノベルス 2014年刊

こちらはまあ普通かな。動機について永田の言ったことがおもしろかった。
ムカシXムカシ

ムカシXムカシ

森博嗣/著 講談社ノベルス 2014年刊

久しぶりの森さん「X」シリーズ。出てるの気づかず、次巻が刊行されて初めて気づいた。
これはとても哀切な話だった。かなしい。やりきれない。
わたしが森さんに惹かれるのはその死生観かもしれない。
エピローグでの2人の会話、四季さん、いろいろと懐かしい。
モーツァルト!(山崎育三郎版)

モーツァルト!(山崎育三郎版)

11/22 帝国劇場にて鑑賞。

娘が観たいというので、ついでにわたしも。先週とキャストが違うので楽しめた。
二度目なので、モーツァルトの音楽が入る場面もちゃんとわかったし、歌もじっくり聴けた。やっぱり「エリザベート」に似てる。わたしはこういうちょっとダサい音楽が好きなのだな。ダサロック。
場面転換が多くやや慌ただしいかな。
山崎君も歌上手い。動きは井上君のほうが軽やかだった。歌詞は井上君の方が聞き取りやすかった。爽やかな井上君、やんちゃな山崎君、どちらもよかった。あとのキャストは好みだけど、香寿たつき(男爵夫人)と、ソニン(コンスタンツェ)はこちらの方が好き。ただ男爵夫人の歌「星から降る金」はとてもきれいで歌も上手なんだけど、この人がなんで居るのかよくわからん。なんかこの歌のためだけに居るような気がする。この場面だけ違和感ある。
花総まりはお幾つですか?なんて可憐なんだ。来年の帝劇の「エリザベート」は花総さんでいいんじゃないでしょうか。
舞台装置はシンプルだけど、衣装が豪華で楽しかった。
クラスメイツ  前期後期

クラスメイツ 前期後期

森 絵都/著 偕成社2014年刊

久しぶりの森絵都さんのジュブナイル小説。やっぱり上手いなあ。中学一年生の一年間を、クラスの一人一人の視点から描く群像劇。森さんにはもっともっとジュブナイルを書いてほしい。
天才スピヴェット

天才スピヴェット

11/20 ユナイテッドシネマ浦和にて鑑賞。

よかった!子どもがかわいい!前日「デビルズ・ノット」を観て、気分が鬱だったのが、一気に爽快になった。カラフルな映像が楽しい。
ここでも子どもを亡くした母親の気持ちが語られるけど、これたしかに大人の責任だと思う。それをきちんと息子に告げなかった両親は、辛さと向き合えなかったんだなあ。気持ちはわかるけど、親なら残された子どものことも考えなくては。
竜鏡の占人ーリオランの鏡ー

竜鏡の占人ーリオランの鏡ー

乾石智子/著 角川書店 2014年刊

乾石さんの新刊というので喜んで手にとったけど。うーん「オーリエラント」シリーズの装丁に比べて、表紙絵がラノベ調。ここでかなり気分が盛り下がる。内容もどうもいつもと勝手が違って、入りこみにくい。それでも登場人物の一人が過去を覗き見する頃から、だんだん面白くなってきた。頼りなかった若者たちが、苦難の中次第に逞しくなっていくのは気持ちよい。
ラストは大きな「闇」との闘い。これは著者がいつも描いていること。世界は違っても、根っこのところでは「オーリエラント」と通じている。
デビルズ・ノット

デビルズ・ノット

11/19 新宿シネマカリテにて鑑賞

「事実に基づいた話」ということで、納得せざるを得ない。映画としては出来がよくないと思う。中途半端。いっそドキュメンタリーだったらよかったのに。とにかく警察の捜査も裁判も無茶苦茶だで、もやもやイライラした。
この話にコリン・ファースが必要か?リース・ウィザースプーンが太ったおばさんになってて、役づくりかと思ったら妊娠中だったそう。
意味が分からなかったのが、リースの洗礼場面。あんな儀式ほんとにやるの?最初は夢かと思った。これとコリンが見つめていたリースの車の後ろに貼ってあった言葉(聖書の言葉?)から、この地区の住民が敬虔なクリスチャンだということを表していたのかな、と後から思ったが。
だからこそあんなに悪魔信仰に対してヒステリックだったのかも。その住民感情と、とにかく「犯人」を挙げたい警察と、有罪を前提とした裁判と、それらが揃えば簡単に冤罪は作られる。あんないいかげんな証言、証拠で有罪になるなんて信じられない。しかしそれもまたこの映画を観た感想でしかない。真相はまだ明らかにされていない。
遺族が思うことはただ一つ。真相を知りたい。そのことだけは痛いほど伝わってきた。
モーツァルト!(井上芳雄版)

モーツァルト!(井上芳雄版)

11/15 帝国劇場にて鑑賞。

わたしはやっぱりウィーンミュージカルが好きらしい。「エリザベート」ほど惹かれないが、充分おもしろかった。モーツァルトという題材だと、どうしても映画「アマデウス」と比べてしまうけど、これはこれで楽しめた。
「エリザベート」と同じ作者なのでどうしても似てしまうのかな。モーツァルトの分身というか才能の実体のアマデは、子役はとても頑張っていていいのだが、そもそもこの役なくてもいいんじゃないかな。
役者さんたちみんなよかった。市村さん復帰おめでとう!山口祐一郎は声がいいなあ。押し出しもよく存在感抜群。シカネイダーは役柄もあるけど、彼が出ると楽しい。主演の井上芳雄はまあよく動く動く。ほとんど出ずっぱりで頑張ってた。
天才モーツァルトの苦悩というより、やんちゃで未熟な若者が「僕こそ音楽!」と誰からも支配されずに自分の音楽を作る闘いを続け、短い人生を駆け抜けていった感じ。
舞台装置がシンプルだけどおもしろい。
低地

低地

ジュンパ・ラヒリ/著 小川高義/訳
新潮社クレストブックス 2014年刊

「その名にちなんで」と「三度目で最後の大陸」を合わせたような感じ。読後感がこの間観た「めぐり逢わせのお弁当」に似てる。人は淋しい生き物だな。静謐な感動。