よしながふみ / 著 講談社 2014年刊
最新刊も相変わらず食事が美味しそう。めんどくさくない作り方なので、自分でも作りたくなってくる。ジャガイモのグラタンや鶏の酢醤油煮今度作ろう。
馴染みのスーパーの閉店やシロさん宅の間取りと家賃(いわく付き)シロさんの年齢など話題も豊富。こうやって日常を描きながら、少しずつ彼らや周囲の状況が変化していってる様がわかってくる。そうだよね、わたしたちの状況も、劇的な変化はなくても、ゆるかにいろんなことが進行していってるんだなあ。
楠本まき / 著 祥伝社 2014年刊
楠本まきは娘が昔買ってきて読んでいた。「致死量ドーリス」とか。何というか、すごく絵が上手いけど、好きな絵ではなく、お話もキツくてイタくて、もう勘弁してって感じで苦手だった。
その楠本まきが4コマのエッセイ漫画を?でまず驚いたけど、これは絵柄もかわいいし、内容もおもしろかった!わたしがイギリス好きということもあるが。おもしろかったので、「ロンドンAtoZ」と「ロンドン トレジャーハント」も読みたくなった。
8/23 TOHOシネマズ日本橋にて鑑賞。
素晴らしい!うわ〜「リア王」ってこんなにおもしろかったの?「コリオレイナス」もおもしろかったけど、それは題材として現代に通じるからだと思っていた。違うんだ。シェイクスピアの作品が、人間の、この世界の真実を描いているから、それは不変なんだ。だから400年たっても上演され続けるんだ。
なんといっても台詞!意味はわからなくても、なんと耳に心地よいことか。これは英語でなければ味わえない。
昔中学生の頃読んだけど、何だかちっとも面白くなかったのはなんだったのか?文章でだらだら読んでて飽きたということもある。これは舞台で実際に演じられてこそ、真価を発揮するものなのだろうなあ。
終了後隣の人が拍手していたので、わたしも心おきなく拍手できてよかった。
それにしてもナショナル・シアター・ライブにはずれなし!観るたび素晴らしい。この後の「ハムレット」も「オセロ」も楽しみでならない。
8/21 新宿武蔵野館にて鑑賞。
もうすぐ上映終了というので頑張って観てきた。すごくよかった!原作とほぼ同じと思ったら、元々リンドグレーン脚本のテレビシリーズがあり、それが好評で劇場映画になったという。本もテレビの後なのだそうだ。ああ、だからあの挿絵が映画のチョルベンとそっくりだったのか。
描かれているのはウミガラス島の自然とそこに住む人々、子どもたちの日常。ただそれだけなんだけど、それがとってもいい。1965年制作という時代を反映して、全体が素朴であったかい雰囲気に包まれている。観ているだけで、幸せな気持ちになる。夏休みの親子が観るのにこんなにふさわしい作品はないと思う。でもやはりシネコンでは無理かな。せめてもう少し上映館が多いとよかったのに。
荒川弘 / 著 小学館
2年生になった八軒たち。今まで一年間を丁寧に描いてきたけど、今巻は駆け足で進み最後にはもう3年生になっていた!そうだね、あれだけじっくり描いてきたから、同じことを描く必要ないよね。上手いなあ。着々と経験と実績を積み上げる八軒たち。会社設立まで頑張れ!
中川なをみ / 著 こしだミカ/ 絵
くもん出版 2011年 刊
天游(てんゆう)って誰?まずそれが興味あった。中天游(なか てんゆう)は大坂在住の蘭学者で、緒方洪庵を育てた人だという。知らなかった。児童書ということもあり、少し深みには欠けるが、分かりやすくおもしろい。あまり知られていない天游はじめ、蘭学の師橋本宗吉、塾友斉藤方策、いとこで銅版画師の伊三郎、名前は知っている大塩平八郎、緒方洪庵、主要人物みんながみんな真摯に自分の道を進む姿は心地よい。でも天游の奥さんさだは大変だったろうなあ。医師として(これがすごい、この時代女性で医師として活躍してた人が居たとは)妻として天游を支えるのは並大抵なことではなかったろう。天游は自分でも言ってるが本当に幸せな人だ。
ジョー・ウォルトン / 著 茂木 健 / 訳
東京創元社 創元SF文庫 2014年刊
舞台は1979ー1980年の英国。15歳の少女モリの日記形式で綴られる。繊細で周囲にとけこめず居場所のないモリが、唯一心の支えである読書により仲間を得、自分の人生を生きぬく決意を固める。ああ、本当によかったなあ。
双子の妹を亡くし、自身も怪我により片足の自由を失い、狂気の母親の虐待と、かなりモリの境遇は同情されるべきものなのだか、彼女も魔法やフェアリーを信じているまあ普通に考えると少し痛い子。ここらへんは引いてしまうけど、でも彼女の本に対する愛情には思いきり親近感を覚える。
モリの読書量がとにかくものすごくて圧倒される。自分が読書家だなんて彼女の前ではとても言えなくて小さくなってしまう。SFが多いがトールキンなどのファンタジーやプラトンや共産党宣言など、あらゆる本をむさぼるように読む。巻末に本書に出てきた本のリストがあるのだが、それが200冊近い。名前も知らない作家もあれば、知ってるだけの作家、リストとは別の作品なら読んだことある作家とか、かろうじて10分の1くらいは読んだかなあ。またSFが読みたくなった。
マーガレット・マーヒー / 著 山田順子 / 訳
東京創元社 2014年刊
マーヒーがこんなハイファンタジーを書いていたなんて!2012年に亡くなった彼女の2009年の作品。さすがだなあ、上手いわ〜。おもしろくってスイスイ読めた。とっても読みやすい。表紙の絵もふくめてラノベっぽいけど、でも内容はしっかりと深い。
今まで読んだ彼女の作品は、現実社会が舞台でリアルな物語だった。超自然的なものが描かれていても、それは主人公の心理や成長を表すための手段に過ぎなかったと思う。今回も異世界ファンタジーながら、主人公の成長やマイノリティを描いていたり、本質は変わらない。ちょっとサスペンス風ミステリー風で、伏線が最初から張ってあったのには感心した。マーヒーのこういう作品もっと読みたい。
2005年10月31日 テアター・アン・デア・ウィーンでのライブ収録
「ミス・サイゴン」を観劇する前に、これをせっせと観ていたのがいけなかったのかと思う。これ素晴らしいもの。
youtubeで見たマークさんたちの2012年再々演版とは違うけど、(そちらはCDで鑑賞)とにかく初めて観るエリザベートの舞台に圧倒される。もう昨年の「レ・ミゼラブル25周年記念コンサート」状態。毎日飽きずに観ている。これ観た後じゃちょっと「ミス・サイゴン」は分が悪い。しかも今までのミュージカル鑑賞は全て英語版だったから、初鑑賞がいきなり日本版だったからまずかったのかもしれないな。(「ラブ・ネバー・ダイ」も初鑑賞はオーストラリア版だったし)
うーんこれ観たら宝塚版も東宝版も観るのがためらわれるな。
8 /12 帝国劇場にて鑑賞。
うーん、これはダメだった。ミュージカルでこんなにノレなかったのは初めて。今までたいてい冒頭の音楽からぐわーっと引き込まれていたのに、それがなかった。かろうじて一幕終了前のエンジニアの歌で拍手することが出来た。お話にも音楽にもノレないと辛い。でも群舞は良かった。わたしはこういうアンサンブルのコーラスやダンスが好きなんだな。
歌ではエンジニアの「アメリカンドリーム」キムの「命をあげよう」ジョンの「ブイドイ」エレンの「メイビー」がよかった。でもそれってみんなソロ。コーラスにいいのがないとダメなんだ。あとはやはり歌詞が聴き取れなかったのが大きい。そのせいで話の進行が見えなくてついていけなかった。何回も見たら分かるの?
キムもエンジニアもアメリカへ行くことが幸せだと本当に信じているのか?あんな形でアメリカへ行ったタムが幸せになるとでも?欧米人の目線で、アジアを下に見ているようで嫌だ。いや、もしかしたら、こんなに憧れてるアメリカも実はたいしたことないんですよ、っていう逆説のつもりか?
これなら話はトンデモでも音楽の良かった「ラブ・ネバー・ダイ」の方がいいと思う。
追記: 何よりも日本語なのに歌詞が聴き取れなかったのが痛い。歌もストーリーも理解出来なくてストレスがたまった。これいきなり日本版観たのがまずかったのかも。今までのミュージカルは英語版しか観てなかったし、「ラブ・ネバー・ダイ」もDVDはオーストラリア版、CDはロンドン初演版をさんざん鑑賞してから日本版観たから。うーん、英語版のDVDやCDを鑑賞すべきだろうか?そうしたらこの作品の素晴らしさが分かるのだろうか?